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2016.7.3 01:27
★【ダッカ人質テロ】発生から日本人7人死亡確認の発表まで
【ダッカ=岩田智雄】バングラデシュの首都ダッカで1日午後9時半(日本時間2日午前0時半)ごろ、
武装集団が飲食店を襲撃し、客の外国人ら数十人を人質に立てこもった。治安部隊が2日朝に
現場に突入、日本人男性1人を含む13人を救出した。同国軍関係者は、実行犯6人を射殺し、
1人を拘束、人質20人が死亡したと明らかにした。菅(すが)義(よし)偉(ひで)官房長官
は同日夜の記者会見で、日本人男性5人と女性2人の死亡を確認したと発表した。
菅氏によると、事件の犠牲者の遺体が搬送された病院で、日本大使館関係者が写真や所持品
から身元を確認したという。菅氏は「バングラデシュの発展に尽力された方々がこのような結果に終わり、
痛恨の極みだ」と述べた。政府専用機を同国に派遣するよう準備しているとも明らかにした。
3日夕ごろに出発できる見通しだという。
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系メディアが犯行声明を出したが、真偽は不明。
日本政府関係者によると、救出されたのは、渡辺玉(たま)興(おき)さん。渡辺さんは負傷したが、
命に別条はないという。渡辺さんと死亡した7人は、バングラデシュでの国際協力機構(JICA)の
円借款プロジェクトに従事。東京都内にある3つの建設コンサルタント会社にそれぞれ勤務し、
店で食事中に、事件に巻き込まれた。
政府高官によると、バングラデシュ政府は、7人は治安部隊の突入前に殺害されていたと説明したという。
刃物で殺害されたとの情報もある。
安倍晋三首相は2日、バングラデシュのハシナ首相と電話会談し、「非道な行為は、いかなる理由でも許されず、
断固として非難する」と述べ、同国への連帯を表明していた。
地元当局によると、武装集団は襲撃時、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)!」と叫びながら発砲。
警察と銃撃戦となり、警官2人が死亡し、約30人が負傷した。発生から約10時間後、
当局が治安部隊100人以上を投入し、救出作戦に着手。激しい銃撃戦となり、爆発音も響いた。
イタリア政府は、イタリア人9人の犠牲が確認されたと明らかにした。
犠牲者には、バングラデシュ人や韓国人、インド人も含まれていたという。
現場はダッカ国際空港に近いグルシャン地区にあり、日本大使館など外国公館にも近い。
襲撃が起きた1日はラマダン(断食月)最後の金曜日で、治安当局はイスラム過激派の活動を警戒していた。
URLリンク(www.sankei.com)