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★石巻3人殺傷事件 元少年の死刑確定へ
6月16日 15時09分
6年前、宮城県石巻市で男女3人を刃物で刺し、2人を殺害した罪に問われた
当時18歳の元少年に対し、最高裁判所は「少年とはいえ、深い犯罪性に根ざした
犯行で刑事責任は極めて重大だ」として、上告を退ける判決を言い渡し、死刑が
確定することになりました。裁判員が審理した少年事件で死刑が確定するのは初めてです。
平成22年2月、宮城県石巻市で、当時18歳だった千葉祐太郎被告(24)が
交際相手だった女性の実家に押し入り、20歳の姉と18歳の友人を刃物で刺して殺害し、
その場にいた男性にも大けがを負わせたうえ、女性を車で連れ去ったとして、
殺人などの罪に問われました。
1審の仙台地方裁判所と2審の仙台高等裁判所は、いずれも死刑を言い渡し、
弁護側が「事件当時は未熟で、更生の可能性がある」として上告していました。
16日の判決で最高裁判所第1小法廷の大谷直人裁判長は「交際相手を連れ去るため、
邪魔をする者は殺害すると思い定めて襲っていて、身勝手極まりない動機にくむべき余地はない」
と指摘しました。そのうえで、「無抵抗で命乞いをする被害者を繰り返し刺すなど殺害行為は
冷酷かつ残忍で、当時18歳7か月の少年とはいえ、深い犯罪性に根ざした犯行だ。
被告が一定の反省の念や謝罪の意思を表明していることなどを考慮しても刑事責任は
極めて重大だ」として、上告を退け、死刑が確定することになりました。
裁判員が審理した少年事件で死刑が確定するのは初めてです。
NHKは少年事件について、立ち直りを重視する少年法の趣旨に沿って原則、匿名で報道しています。
今回の事件が女性2人の命を奪い、もう1人に大けがをさせた凶悪で重大な犯罪で社会の関心が
高いことや、16日の判決で元少年の死刑が確定することになり、社会復帰して更生する可能性が
事実上なくなったと考えられることなどから、実名で報道しました。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)