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★インドネシア新整備事業 日本協力なら“反省文”とれ 信用できぬジョコ大統領
2016.06.05
連載:大前研一のニュース時評
安倍晋三首相は先月27日、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の拡大会合に出席するために
来日したインドネシアのジョコ・ウィドド大統領と会談。インドネシアが首都ジャカルタ東部で
計画中のパティンバン新港整備事業について、日本の政府開発援助(ODA)や技術を活用することで合意した。
総事業費はインドネシア側の試算で約30億ドル(約3300億円)。
円借款の金額や運営への日本企業の参画などについて、今後、協議を続ける。
パティンバン近郊には、自動車や電化製品など日本の製造業が活動する工業団地が集まっている。
新しい港湾施設には大型船が着岸できるふ頭が整備されることになっていて、物流の一大拠点となると期待されている。
インドネシアでは昨年、ジャカルタとバンドンの約140キロを結ぶ高速鉄道事業をめぐって
日本と中国が激しく争ったが、結局、発注は中国に決まった。今回、日本に新港湾整備事業という
大規模なインフラ開発を任せることで、日中両国のバランスを取る狙いもあるといわれる。
しかしながら、私はこのジョコ大統領という人をまったく信用していない。先の高速鉄道計画で、
インドネシアは恥ずべきことをしたからだ。日本が行った地質調査や測量、実勢設計などの資料を
政府高官がそのまま中国側に渡し、中国はそれを利用して「工事期間は2年で大丈夫」などと提案してきたのだ。
普通なら、そんなことはあり得ない。とんでもない国際的背信行為だ。しかし、ジョコ大統領は
事業費を丸抱えするということもあって、中国の提案を採用した。ということでジョコ大統領は信用も信頼もできない。
インドネシアには今回の港湾事業のほかに、もうひとつ、ジャカルタとスラバヤ間のジャワ島
横断鉄道の建設計画もある。これについても、日本の協力を得たいと要請してきている。
スラバヤは最大の港を有するインドネシア第2の商工業都市。日本企業も多数進出している。
ジャカルタとスラバヤの距離は約770キロ。現在は時速60-70キロの鉄道が動いている。
こういった、すでにある路線を活用する方式で150キロ出せるような鉄道にすると、
約5時間で結べるようになる。総事業費は約2000億円前後になるという。
ただ、インドネシアが「日本にやってほしい」と協力を求めてくるのなら、その前に
「絶対にほかの国にはやらせない」という誓約書や、前回の高速鉄道の約束違反についての
“反省文”を書かせるべきだろう。そのうえで頼んでくるのだったら、これは手伝ってあげてもいい基幹工事である。
しかし、その場合には日本はもっと契約のハードルを高くして他国に油揚げをさらわれないようにするべきだ。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
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