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2016.6.3 06:00
★【阿比留瑠比の極言御免】民進党って感じ悪いよね…
どうにもかんに障る不快な物言いというものがある。7月10日投開票の参院選に合わせて衆院選を
行う衆参同日選(ダブル選)の可能性をめぐって、民進党議員たちが述べてきた言葉の数々のことである。
読者はご存じの通り、本紙は4月20日付朝刊1面で「首相、同日選見送りへ」と報じ、
その理由として復旧を急ぐ熊本地震の被災地への負担が避けられないことを挙げた。
ただ、その後も繰り返し「同日選の可能性は5割以上」と主張してきた岡田克也代表をはじめ、
民進党幹部らは同日選への警戒心を隠さなかった。
■「ダブル選はある」
政治家が個別の報道に左右されずに、独自の情報や政治勘で判断するのはいい。
また、「常在戦場」といわれる衆院側が、常に選挙に備える心構えを持つことも当然だろう。
だが、次のような言葉遣いはいかがなものかと思う。
野田佳彦元首相「こんな時期に衆院選をやる人は人でなしだが、私はダブル選挙はあると思う」(5月14日、神奈川県大和市での党会合)
枝野幸男幹事長「安倍首相が国益を考えるなら、衆院解散はあり得ない。でも、党利党略で解散するかもしれない。8対2(の割合)で解散だと思う」(同月24日、記者会見)
山井和則国会対策委員長代理「人道的にも常識的にも解散できる状況にないと思うが、解散の危険性はある」(25日、記者会見)
彼らは暗に、安倍晋三首相は人でなしで国益を考えておらず、人道に反する常識外れの人間だと言わんとしている。
示し合わせてレッテル貼り作戦をやっているかと疑いたくなるぐらいで、感じの悪さが共通している。
疑心暗鬼に駆られ、なりふり構わず相手を攻撃しようという衝動ばかりが浮き上がる物言いではないか。
■「産経が書いたから」
枝野氏に至っては、矛先を同日選見送りを書いた本紙に向けてきた。
「産経新聞が1面で(見送りと)打つぐらいだから、ダブル選じゃないか」
衆院北海道5区補選で野党統一候補が敗れた4月24日、枝野氏は記者団にこう言い放った。
一瞬、意味が理解できずに担当記者に問い合わせたぐらいだが、枝野氏は週刊文春(5月5・12日号)にもこんなコメントを寄せていた。
「産経の番記者にも『産経が先行して打ったのだから、逆にダブルで決まりじゃないの』と言いました」
どうやら、同日選断行の際のサプライズ感を演出するために、首相官邸側が産経を利用して書かせたのだと言いたいらしいが、
事実はどうだったか。これは偏見に基づく侮辱であり、中傷である。これが、野党第一党の幹事長ともあろう者が言うことかと悲しい。
民進党に関しては、旧民主党時代にもこんな経験をした。本紙が平成16年11月、輿石東参院副議長に対する
山梨県教職員組合による巨額の資金カンパ問題を取り上げたところ、当時の岡田代表が記者会見で同様に、
こう根拠のない陰謀論を展開したのである。
「自民党なり某所周辺が、民主党の政治とカネをめぐる問題について、何か対抗策として打ち出せるものがないかと調査していたことは承知している」
もとより本紙は自民党でも某所周辺でもない。この時の記事は筆者が書いたものだから断言するが、そんなところから情報提供を受けたわけでもなかった。
あのころから、陰謀論に染まる民進党の体質、感じの悪さは変わっていない。
(論説委員兼政治部編集委員)
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