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2016.5.27 14:39
★舛添知事、3度目“釈明会見”も歯切れ悪く
自身の政治資金疑惑などが噴出している東京都の舛添要一知事(67)は27日、
都庁で定例記者会見を行い、「多くの方に迷惑をお掛けしていることを心から
おわび申し上げたい」と改めて謝罪した。
現在は疑惑に対する調査を、元検事の弁護士2人に依頼している。結果がまとまる
時期について舛添氏は「スタートしたばかり。厳しい調査を行ってもらい、
1日も早く結果を出してもらいたい」と繰り返すにとどめた。
弁護士の名前を公表しないことについては「明らかにすると(弁護士に)取材が殺到する。
そうすると調査の時間を取られてしまう」と説明した。
13、20日に続いて3度目となった舛添氏の“釈明会見”。しかし、弁護士が調査中で
あること理由に詳細を答えず、「1日も早く」「一刻も早く」と繰り返すだけで、
歯切れの悪さは相変わらず。報道陣も攻めどころがないという様相だった。
舛添氏は家族旅行の宿泊費や私的な飲食費を政治資金として支出していたほか、
「土産代」名目で似顔絵が描かれたまんじゅう代などを政治団体の政治資金収支
報告書に計上したことが明らかになっている。
URLリンク(www.sanspo.com)
★舛添都知事の「不適切な会見」で見えた新たなテクニック 梶原しげるさんの分析
2016年5月25日 15時35分 デイリー新潮
それ以外にも、会見を見ていると、新たに2つ、「うまいなあ」と思うところがありました。
どちらも編集されたテレビニュースや新聞紙面では伝わりにくいところですが、会見の生中継を見るとわかります。
まずは「相手の名前を呼ぶ」という点です。
会見の際、記者は所属先と名前を名乗ってから質問することになっているようです。
「○○テレビの●△です」
これに対して、舛添さんが、
「●△さんですね」
と答える場面がよく見られました。
人は自分の名前を呼ばれると、気分が良くなります。『人を動かす』などの著作で知られ
るD・カーネギーは、「名前は当人にとって最も心地よい響きの言葉である」旨を述べています。
これを最も上手に用いた政治家が田中角栄さんでした。角栄さんは一度会った人の名前を忘れない、と
いう逸話は有名です。ポイントは単に忘れなかっただけではなくて、次に会った時に「おお、●×さん!」
という具合に呼びかけたことでした。
これが人心掌握に大いに役立ったことは言うまでもありません。
舛添さんに、そういう下心があるのかどうかはわかりませんが、結果として相手の気勢をそぐのに、
名前の呼びかけは役立っていた気がします。
■「初めての人」を優先する
もっとも、今回追及する側の報道陣はそれくらいでは懐柔されていません。かなり厳しい口調での質問が続きました。
それでも追いつめきれなかったのはなぜでしょうか。
ここで、とても有効だったのが、「まだ質問をしていない人から質問を募る」という会見の進行方法です。
ニュースで見ると、ほとんどカットされているのですが、舛添さんは、会見の進行役を自ら務めたうえで、
「まだ質問されていない方は?初めての人は?」と聞いて、次の質問者を指すようにしていました。
誰か特定の人が延々と質問するのでは不公平ですから、この進行方法そのものに問題はないようにも見えます。
しかし、この進め方によって、どうしても質問はリピートが多くなり、また「浅い」質問が増える可能性が高くなるのです。
真面目な記者や経験の浅い記者は、自ら用意した質問リストの上から質問をぶつけます。
それに対して、舛添さんは「先ほどから申し上げているように、詳細は第三者の調査を待って……」
と同じように答えます。これが繰り返されたからこそ、同じ言葉が何十回も使われることになったのです。
また、多くのテレビ番組は、「質問をしているウチの○○レポーター(または局アナ)」という画を
流したいと考えています。その演出を考えた場合、○○レポーターは、他の記者の質問を引き継いで、
さらに深い質問をする、ということがやりづらくなります。
そのため自然と、「都民が納得すると思いますか?」といった総論的な質問が増えがちです。
つまり「初めての人」を順番に当てていくという方法で進めると、答える側は、とてもやりやすくなるのです。(抜粋)
URLリンク(news.livedoor.com)