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2016.5.25 07:15
★野党、内閣不信任案提出へ 高村氏「解散の大義名分になる」 安住氏「政局の道具に使っている」 肝心の首相は「“か”の字も考えてない」
野党は２４日、今国会の会期末（６月１日）に合わせ安倍晋三内閣の不信任決議案を提出する方針を固めた。
一方、安倍首相は２４日、官邸で公明党の山口那津男代表と会談し、衆参同日選に関し「解散の『か』の字も
考えていない」と重ねて否定。ただ、野党には不信任案採決前に首相が衆院解散を断行するのではないかとの
疑心暗鬼がくすぶる。会期末を目前に控え、与野党のつばぜり合いが激しくなっている。
民進党幹部は２４日、「（不信任案提出を）出さなかった上で解散されたら、目も当てられない」と指摘した。
これに対し、自民党の高村正彦副総裁は党役員連絡会で「私なら草食系だから不信任決議案を粛々と否決する」
と述べる一方、「不信任案が出たら『国民に聞いてみよう』というのは解散の立派な大義名分になる」と強調した。
二階俊博総務会長も記者会見で解散について「あり得ないことでない」と指摘。
ただ、首相が会期末までに来年４月の消費税再増税先送りを表明した場合でも
「民意は衆参両方を聞かなければいけないわけではない」とも語った。
自民党幹部も「熊本地震や元米兵の女性遺棄事件などを踏まえると危険が多い」として、
野党の挑発に乗らないよう戒めている。
野党には不信任案提出が「解散の引き金を引く可能性がある」（民進党の安住淳国対委員長）と
警戒する声もある。民進、共産、社民、生活の４党は「安倍政権打倒」で結束するが、
衆院選の協力に関する協議は本格化していないからだ。
安住氏は２４日の会見で「解散を政局の道具に使っている」と批判。同時に「同日選ならば受けて立つ」とも語った。
岡田克也代表は党常任幹事会で「（同日選が）半分以上あると思う」と語り、準備を怠らないよう指示した。
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