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★<舛添都知事>似顔絵和菓子に9万円…就任直後、政治資金で
00:28毎日新聞
東京都の舛添要一知事が知事就任直後の2014年3~4月、自身の似顔絵がデザインされた
和菓子を政治資金で大量購入していたことが分かった。参院議員時代の10~12年の
海外出張時にも特注印鑑などを政治資金で買っていた。神奈川県湯河原町の別荘への
公用車通いでも、都のルールに反していた疑いが新たに浮上した。
舛添氏は政治資金の支出や公用車使用を巡って13日の記者会見で釈明した。
その後も不透明な支出などが相次いで明らかになり、20日の定例会見で再説明を求められる見通し。
舛添氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」(14年解散)の政治資金収支報告書によると、
14年3~4月に「土産代」として都内の菓子製造・販売会社に計9万8552円を支出していた。
この会社は、政治家をキャラクターにした商品で知られる。
関係者によると、全額が「東京世界一 黒糖まんじゅう(舛添都知事まんじゅう)」(税抜き600円)
の購入に充てられた。包装紙に舛添氏の似顔絵と「TOKYO No・1 MASUZOE No・1」
の文字が書かれた商品で、14年2月の知事就任を機に発売された。支出額から150箱以上購入した
とみられる。仮に都内の有権者に配っていれば、公職選挙法で禁じられた寄付行為に当たる可能性がある。
また、舛添氏が参院議員時代に代表を務めた「新党改革比例区第4支部」は11~12年、台湾・台北市の
人気印鑑彫刻販売店に3回、「事務用品」代で計11万7100円を支出していた。関係者によると、
舛添氏は台湾に出張した際に3回、この店を訪れ、天然石の印鑑をそれぞれ2~4本注文した。
このうち1本は「舛添」と彫り、残りは書道用の落款や漢詩を彫ったという。
このほか10年9月の欧州視察に際しても同支部から、ベルギーの高級デパートや美術館、
スウェーデンのクリスタル・手工芸品店に計10万9820円が支出されていた。
一方、舛添氏が昨年4月~今年4月、湯河原町の別荘に公用車で48回行き来したうち、
43回は自宅のある世田谷区を経由していたことが、毎日新聞の情報公開請求で都から
開示された公用車の運行記録で分かった。
都の規定は公用車の使用について「出発地か到着地のいずれかで公務をすること」としている。
自宅と別荘間の移動での公用車使用は、この規定に反する可能性がある。
都の担当部署は「書類を取りに行くなど、社会通念上許容される範囲の寄り道は許される」とする。
ただ、世田谷から湯河原までは通常、車で1時間半~2時間で行けるにもかかわらず、文書に発着時間が
記録された分で見ると、公用車が世田谷に着いてから、湯河原で舛添氏を降ろして出発するまでに平均で
3時間40分かかっていた。「寄り道」とは言えない状況が浮かぶ。
43回のうち今年2月の行き来で、湯河原から世田谷に移動したものの、公務の記録がない日も1回あった。
毎日新聞はこれらの点について舛添氏の事務所に質問したが、期限とした19日夕までに回答はなかった。
【林田七恵、川畑さおり、飯山太郎】
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