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★社民の「統一名簿」呼び掛け、小林節氏が拒否
高橋健次郎、藤原慎一2016年5月13日20時51分
社民党の吉田忠智党首が、憲法学者で政治団体「国民怒りの声」を設立した小林節・慶応大
名誉教授と12日夜に会談し、夏の参院選比例区での「統一名簿」を呼び掛けたが、断られて
いたことがわかった。党勢が低迷する社民にとって、統一名簿は打開策の一つだったが、
民進党との合流検討も含めて見通しが立っていない。
関係者によると、吉田氏と又市征治幹事長が、小林氏に対し、社民の比例区候補が「国民怒りの声」
の統一名簿に参加することを提案。だが小林氏は、小政党の救済には協力できないとして、
断ったという。統一名簿は、野党各党の参院比例区候補が、一つの政治団体に名を連ねて
選挙に臨む方式で、野党票の分散を防ぐ効果があるとされる。社民側は引き続き、
小林氏側に連携を働きかける方針だ。
吉田氏は会談に先立つ12日の党会合で、統一名簿の可能性に加え、社民を解党した上で
民進党との合流を検討する考えも示した。だが、民進の岡田克也代表は13日の会見で
「党対党(の合流)は、参院選の前は考えにくい」と述べた。統一名簿や民進との合流が
実現しなければ、社民は参院選で独自の戦いを迫られるため、党内からは「党首落選も
現実味を帯びる」との声があがる。社民の国会議員は5人で、うち参院の吉田氏と
福島瑞穂副党首が参院選比例区で改選を迎える。2013年の参院選は、獲得議席が
1議席にとどまっている。(高橋健次郎、藤原慎一)
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