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★山尾氏の疑惑「自らの責任は理解しているはず」 片山さつき氏と安井美沙子氏が“政治とカネ”に切り込む
2016.04.27
熊本地震の対応で、永田町は多忙を極めているが、「政治とカネ」の問題は決して忘れてはならない。
特に、甘利明前経済再生担当相(66)をめぐる金銭授受疑惑と、民進党の山尾志桜里政調会長(41)
の政治資金疑惑は深刻かつ重要だ。政治への信頼を取り戻すため、自民党の片山さつき参院議員と、
民進党の安井美沙子参院議員が2回にわたり、2つの疑惑に切り込んだ。
--民進党の山尾志桜里政調会長の「政治とカネ」の問題も大きい。
突出したガソリン代や、衆院選直前の500万円の移動など多々ある
自民党の片山さつき参院議員「釈明会見では、当時の秘書さんの責任のように言われていたけど、
山尾氏は辞めた秘書に損害賠償請求されたのでしょうか?」
民進党の安井美沙子参院議員「詳しくは知りませんが、まだなのでは…」
片山氏「山尾氏は当時、1年生議員でしたね。それにしてはガソリン代が多すぎる。
私は、衆院愛知7区(=山尾氏の選挙区。瀬戸市、尾張旭市など)には、自民党候補の応援で
何度も入った。あの選挙区で、あそこまでのガソリン代(=2012年分で約429万円)は考えられない」
安井氏「彼女がどのように政治資金の管理をしていたのかは知りません。私自身は弱小事務所で
お金の出入りも少ないから、大体把握しています。『お金が足りません』と秘書から泣きが入ると、
すぐに話を聞いて帳簿をチェックします。疑問のある支出があれば返還させます」
片山氏「女性は男性より、そういう面では細かいですからね。さらにいえば山尾氏は元検事でしょう。
だったら、法律が何を求めているかは理解しているはずです」
安井氏「そこは十分に分かっていると思います。でも、把握しきれない部分があったのかもしれません。
小渕優子元経産相の政治資金問題で質問したときも、小渕氏の知らないところでお金が動いているように感じました」
片山氏「小渕氏は、親(=小渕恵三元首相)の代から城が出来上がったところに入ったお姫さま。
山尾氏は落下傘候補で、同じではないと思います。われわれと民進党が違うのは、組合の関与です。
まったくの新人でも、あっという間にポスターが貼られて選挙ができる。あれには自民党は太刀打ちできません」
安井氏「組織内候補ならともかく、私のような一般議員の場合、まず自前の個人後援会があってなんぼと
組合からもクギを刺されています」
片山氏「安井さんが次期衆院選で立つ予定の愛知10区(=一宮市の一部、江南市など)は組合の影響力は
小さいかもしれませんが、山尾氏の愛知7区は強いですよ。ただ、小野寺五典元防衛相はかつて、
有権者に線香1箱を配って(=公職選挙法違反)議員辞職しています。法律というのはそれほど厳しいんです」
安井氏「そうですね。山尾氏は甘利明前経済再生担当相をめぐる金銭授受疑惑で『秘書に責任を押し付けては
いけない』と厳しく追及していたから、必要以上に大きく取り上げられてしまっているのかも」
片山氏「当選2回で政調会長に抜擢(ばってき)されたから、同じ女性として『頑張ってほしい』と
思っていたのですが…。とても残念です」
安井氏「山尾氏は非常に頭がいい人です。自らの責任は十分に理解していると思います」
=おわり (取材・構成、ジャーナリスト・安積明子)
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