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★変電所でワイヤ誤切断、9万戸停電・JR運休も
2016年04月22日 08時01分
21日午後1時20分頃、宮城県南部で約8万9900戸が最大2時間にわたり停電した。
柴田町の変電所で作業中に起きた事故が原因。JRの在来線が運休したり、
エレベーターに人が閉じ込められたりした。県内では1日にも10万戸近くの
停電が発生しており、県民からは相次ぐ停電に不満の声も上がった。
東北電力によると、停電したのは白石、角田、岩沼、名取の4市と大河原、柴田、丸森、
亘理、山元、福島県新地の6町。柴田町の仙南変電所でクレーンを使って変圧設備の
撤去作業をしていたところ、作業員が地上約20メートルの避雷用ワイヤを誤って切断し、
落下したワイヤによって送電設備がショートしたという。
JR東日本仙台支社によると、停電の影響で、上下線合わせて21本が運休、7本が最大2時間
10分遅れ、約6760人に影響した。白石市に住む常盤木学園高3年の女子生徒(17)は下校中、
JR仙台駅で遅れに巻き込まれた。「塾に行って受験勉強したいのに間に合わない。
どうして何度も停電が起きるのか」と話していた。
亘理消防署などによると、亘理町の下茨田南災害公営住宅で、40歳代の女性1人が約50分間
エレベーターに閉じ込められた。けがはなかった。同町役場では一時、マイナンバーカードの
発行などの窓口業務ができなくなった。
県南部では、広範囲にわたって信号がつかない状態になった。柴田町船岡の同町役場近くの
県道交差点では大河原署員らが手信号で交通整理にあたった。
県内では1日にも変電所内の鳥の巣が原因で、仙台市宮城野区など3市3町で約9万7000戸の
停電が発生した。東北電の戸田靖久・宮城支店長は「痛恨の極み。再発防止に努めたい」と陳謝した。
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