16/04/17 21:09:09.43
★【米中新冷戦】中国「反日」プロパガンダ溶解危機 ケリー米長官の広島献花の衝撃
2016.04.17
またもや北京が激怒している。広島市で開かれたG7(先進7カ国)外相会合の後、
参加各国の在中国大使らを呼び付けて抗議したほどにである。
怒りは主に、南シナ海や東シナ海の件が議論され、声明に盛り込まれたことに対して
とされている。これは表向きのことだろう。
国際社会では日々、大小さまざまな国々が、2つの「り」を最大化すべく、しのぎを削っている。
1つは「利益(国益)」、もう1つは「理念」だ。理念は、価値観と言い換えてもいい。
今日までの世界は、G7に代表される西欧諸国の価値観によって支配され、
それによって彼の国々の利益が最大となってきた。
日本は元来、異分子ながら、西欧グループに肩を並べて、
「自由」「人権」「民主主義」「法の支配」などの価値観を共有している。
中国はこれに挑戦しているわけだ。挑戦の過程で、各国にカネをばらまき、中国ビジネスの
利権ケーキの切り分けを絶妙に差配しながら、G7の国々を黙らせることに努めてきた。
ところが、広島宣言によって、中国の南シナ海・東シナ海での軍事行動は、アジアローカルの
問題から、G7の共有する懸念材料へと格上げされた。だが、中国の「怒り」のポイントを
この件だけと見るのは誤りだ。むしろ、米国のケリー国務長官が、他のG7外相とそろって
原爆慰霊碑に献花をし、原爆資料館を訪れたことの方が、大きな衝撃を与えたにちがいない。
なぜなら、中国がこれまで韓国を従えて、米国などを舞台に好き放題やってきた「対日歴史戦」が、
方向を見失う可能性があるからだ。「南京で日本軍が40万人を虐殺した」だの、「20万人の朝鮮の
少女が強制連行され、性奴隷にされた」という一連のウソは、米国という戦勝国の史観がお墨付きと
なって野放しにされてきた。
日本は、中国や朝鮮で散々悪いことをしたのだから、原爆を落とされても当然、原爆投下は戦争を
終わらせ、多くの人を救った正当な行為だった-という米国のロジックが、中国・韓国勢の
プロパガンダの下支えになってきたのだ。
今般のケリー長官の広島での言動から、オバマ米大統領の広島訪問が実現すれば、
中韓のプロパガンダの根底は溶融しかねないのである。
米大統領の広島訪問には、それだけの意義がある。
「オバマ大統領の最後のパフォーマンスに広島を使うな」とか、「大統領に謝罪を」という
声が日本国内にあるが、求めすぎるのは得策ではない。米国内の世論への配慮も必要だ。
米中が、価値観(理念)の対立を鮮明にしていく。その新たな冷戦を、日本の「り」に
つなげていくための、強かで着実な前進が今求められているのである。 =おわり
■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。
旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。
著書に『中国 歴史偽造帝国』(祥伝社)、『中国の「日本買収」計画』(ワック)、
共著に『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)など多数。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
関連スレ
【国際】オバマ米大統領の広島訪問検討、批判的論調目立つ韓国メディア、歴史認識で日韓の溝クッキリ [04/16]
スレリンク(newsplus板)
【国際】プーチン大統領側近 6月に広島訪問を検討 [04/14]
スレリンク(newsplus板)
【国際】「心動かされた」とケリー米国務長官 オバマ大統領や財界にも広島訪問勧める [04/13]
スレリンク(newsplus板)
【国際】ケリー米国務長官「大統領も広島に行くべきだ」 [04/12]
スレリンク(newsplus板)
【国際】G7外相会合が「広島宣言」 被爆地訪問を呼びかけ 各国の外相、ツイッターに感想を投稿 [04/11]
スレリンク(newsplus板)