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★強制連行犠牲者の合同慰霊祭 荒尾市2016年04月12日
戦時中、三池炭鉱などに強制連行され、命を落とした中国人と朝鮮半島出身者を
弔う合同慰霊祭が１２日、荒尾市樺の正法寺に立つ供養塔であった。４５回の節目を迎え、
参列者は三池炭鉱の「負の歴史」と向き合いつつ、犠牲者の冥福と平和を祈った。
同寺の赤星善弘住職が１９７２年、中国と朝鮮半島出身者の供養塔をそれぞれ建立。
慰霊祭を毎年開き、２０回目からは熊本華僑総会に加え、在日本大韓民国民団（民団）
と在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）の代表者も同席している。
慰霊祭では日韓の僧侶の読経の中、３団体の関係者ら約３０人が静かに手を合わせた。
韓国の朴起準［パクギジュン］・在福岡副総領事は「負の歴史を後世に伝えることで
戦争を二度と繰り返さないという教訓が得られる」と力を込めた。
三池炭鉱の万田坑を含む「明治日本の産業革命遺産」が昨年７月、世界文化遺産に登録
された際には、歴史的経緯を巡って日韓の対立もあった。赤星住職は「万田坑の悲しい
歴史もありのままに語り継ぐ必要がある。弟子に受け継ぎながら、永遠に供養を続けたい」
としている。（原大祐）
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