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2016.4.13 01:00
★【G7外相会合ルポ】厳戒の広島は驚くほど穏やかにVIPたちを迎えた…それでも無神経なデモ隊30人は「G7戦争会議をやめろ!」
原爆を投下した米国のケリー国務長官が先進7カ国(G7)外相会合に出席するため広島市を訪問し、
平和記念公園に足を運ぶと聞き、市内は「左」や「右」の活動家が集まって、さぞ騒がしくなって
いるだろうと思っていた。広島県警は警備のために約4300人を投入したというから、テロ対策は
もちろん、騒動が起こることも想定して厳戒態勢を敷いたのだろう。ところが、広島市に入ると
極めて静かで穏やかだった。
4月10、11両日のG7外相会合に先立ち、9日昼ごろに広島市入りした。
ところどころで警察官の姿が確認できる。市内をタクシーで移動していると1台の街宣車に遭遇した。
「平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑の前に設置された碑にある『安らかに眠って下さい
過ちは繰返しませぬから』という言葉は私たち地元の人間の言葉ではありません」
拡声器の声は、東京・九段北の靖国神社周辺を回っている街宣車のように、がなり立てることはなく、
極めて穏やかだ。まるで諭しているかのよう。通行人も一瞬振り返るだけだった。
ただ、ケリー長官らG7外相の訪問を控えた平和記念公園の近くの国際会議場前は、大勢の警官隊が
配備されて緊張感が高まっていた。街宣車が会議場前の道路を通過すると、警官隊が一斉にバリケードを
張って会議場内への進入を阻んでいた。
一方の平和記念公園はどこをみても観光客。特に外国人観光客の多さに圧倒される。大半が欧米系で、
中国人が大挙する東京・銀座とは大違いだ。
広島市によると、平和記念公園にある原爆資料館の平成26年度の入館者は、131万4091人。
全体数では前年度から6万9038人減ったが、外国人は前年度より3万4274人増えた23万4360人。
17・1%も増加したという。
ホテルなど旅行に関する口コミ・価格比較のサイト「トリップ・アドバイザー」の外国人に人気のある
日本の観光スポットランキング(27年)で、平和記念公園は京都市の伏見稲荷大社に次いで堂々の
2位に入った。欧米系の旅行者が使用するサイトで上位になったことも外国人観光客の増加に
つながっているのかもしれない。
◆ ◆ ◆
G7外相会合初日の10日。警備はさらに厳重になっていた。タクシーの運転手によると、
平和記念公園から20分ほど離れた外相会合の会場になった広島市南区のグランドプリンスホテル広島の
周辺は交通規制が敷かれたという。関係者によると、ホテルはかなり前に予約を入れていた一部の
一般宿泊客を除き、G7外相らと来日した一行の宿泊にあてられた。ホテルスタッフの出入りも厳しく
チェックされたという。
平和記念公園も物々しい雰囲気だった。資料館の屋上には警察官が立ち周辺を警戒。翌11日に外相らが
献花する慰霊碑のそばや周辺の緑地帯には大勢の警備員や警察官がうろうろと動き回っていた。
それでもデモ隊はやってくる。この日の午後のことだった。
「G7戦争会議をやめろ!」
「広島を戦争会議の場にするな」
「戦争会議G7サミット 広島外相会合反対」
そう書かれた横断幕を掲げた約30人が原爆ドーム近くの歩道を平和記念公園に向かって声をあげながら
行進してきた。横断幕には「米日韓軍事同盟による朝鮮戦争阻止 改憲・戦争・核武装の安倍たおせ」
とも書かれている。参加団体の上り旗には労組系の団体の名前があった。
デモ行進を先導し拡声器でスローガンを連呼する女性が続ける。
「朝鮮半島を戦場にするな」「核兵器は使わせないぞ」…。
>>2へ続く
URLリンク(www.sankei.com)
原爆ドームの近くをデモ行進する団体=4月10日、広島市(田北真樹子撮影)
URLリンク(www.sankei.com)
原爆ドームの見学を終え平和記念公園に架かる元安橋を渡るケリー米国務長官ら=4月11日、広島市
URLリンク(www.sankei.com)
デモ隊を平和記念公園に近づけないように立ちはだかる機動隊=4月10日、広島市(田北真樹子撮影)
URLリンク(www.sankei.com)