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2016.4.7 21:21
★【九州「正論」懇話会】櫻井よしこ氏「中国は皇室に目を付けた」 自力で国を守る必要
福岡市で7日、九州「正論」懇話会の第123回、そして創立25周年を記念する講演会が開かれた。
講演したジャーナリストの櫻井よしこ氏は「わが国を自力で守る必要がある」と訴えた。講演の詳報は次の通り。
日本は今、根本から見直さなければなりません。例えば原子力の問題です。
原子力は、基本的なエネルギー供給源だというのが世界の潮流です。
しかし、福島第1原発事故の後、わが国だけが中身を精査することなく、停止している。
危ないという思い込みで、原子力規制委員会が(安全基準の)レベルを上げた。
「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」という言葉がありますが、行き過ぎた基準です。
原発に取材へ行くと、やり過ぎではないかと思うようなことがあっちにもこっちにもあります。
国民が、合理的判断をする力を備えなければいけません。
いま日本は、(原発の)技術をアメリカに教える立場にあります。
しかし、これから電力会社は人材を雇っていけなくなり、技術が途切れるかもしれません。
今後20年間で200基以上の原発を造ろうとしている中国に、教えを請わないといけなく
なるかもしれません。そうなれば、エネルギー分野で中国の属国となる懸念があるのです。
われわれは大きな危機に直面していると考えなければなりません。世界情勢は大きく変わっています。
アメリカはまだまだナンバーワンです。しかし、心が変わってしまった。
2013年9月、オバマ大統領が、米国は世界の警察ではないと演説しました。
輝く超大国だった米国が、「国内問題を片付けるのが先で、世界の面倒をみるのは疲れた」と言ったわけです。
米国が変わり、中国とロシア、テロリストも変わってきました。
特に中国はどう変わったか。南シナ海の南沙諸島で、東京ドーム260個分といわれるすさまじい
広さの埋め立てを進めています。軍事要塞と化しています。3千メートル級の滑走路は現在、
民間機が離着陸していますが、近い将来、戦闘機や爆撃機になると考えています。
中国は南シナ海を自分の海にしています。これは次のような中国の長期戦略に沿ったものです。
九州を起点に、沖縄などを結んだ第1列島線から内側に、絶対にアメリカを入れない。
そして、伊豆諸島を起点に小笠原諸島などを結ぶ第2列島線にもアメリカを入れないことを目指す。
さらに、太平洋のほぼ真ん中の第3列島線もあります。壮大な戦略です。
海を抑えるには、宇宙も抑えなければなりません。
例えば米国の軍事は、衛星から飛んでくる情報に依存しているのです。
自分たちだけの宇宙ステーションを造り、2020年までに完成させる。
さらに、月に軍事基地を作るとまで言っています。
敵ながらあっぱれな国だと思います。一党独裁ですから、戦略を立てたら、ぶれずにやっていきます。
これが今、目の前にある現実です。中国が南シナ海を抑えれば、大変なマイナスの影響があります。
日本のシーレーン(海上交通路)は脅かされます。それ以上に、世界の船が行き来する海が、自由に使えなくなる。
しかし、米国はほとんど手を打ちません。日本は、自力で国益を守らないといけないのです。
米国に替わって超大国になろうとしている中国にとって、力、技術がある日本は嫌な国だと思います。
中国にとって一番よいのは、日本が自ら望んで、中国に奉仕する国柄に作り替えることです。
日本は押せば引く国だ、と考えています。そこで、南京や靖国といった「歴史カード」を使います。
さらに、最近は踏み込んで皇室にも目を付けています。
国連の女子差別撤廃委員会が出した日本に対する勧告案の中に、皇位継承権の問題が入っていました。
事前に外務省が抗議して、勧告からは削除されましたが、一体誰が考えたんでしょうか。
主導したのは中国の委員です。
>>2へ続く
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