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★<インタビュー> 民団団長「最近の若者、在日同胞が母国に寄与した歴史を知らない」(1)
2016年04月04日10時21分[ 中央日報/中央日報日本語版]
在日本大韓民国民団(民団)が今年10月に結成70周年を迎える。自由民主主義を信奉する在日同胞が
「国民が団結しよう」という趣旨で創立した民団は、韓国人社会の砦、韓日間の懸け橋役を担ってきた。
韓国近代化の牽引車でもあった。在日同胞の母国に対する投資と経済危機当時の支援を主導した。
しかし民団と在日同胞をめぐる状況は大きく変わった。構成員のアイデンティティーは多様化し、
韓国籍保持者は減っている。
呉公太(オ・ゴンテ)民団中央本部団長(70)に会い、民団と在日同胞の現状、課題について尋ねた。
長野県で生まれた呉団長は在日同胞2世であり、民団長野県本部団長を経て2012年に就任した。
解放後に生まれた最初の中央団長でもある。
--創立70年を迎える所感と力点事業は。
「70年が過ぎ、時代が変わった。構成員の考え方は昔とは違う。韓国に行けば若い人たちは民団を
ほとんど知らない。韓国経済の発展に寄与した日本の同胞を知らないというのは話にならないと思う。
在日同胞が生きてきた歴史を知らせるためにソウルなど10都市で写真展を開く計画だ。同時に同胞の
小中高生や大学生など約1500人を夏休みに本国に送り、アイデンティティーを植え付けようと思う。
問題はこれからだ。日本に帰化した人は35万人にのぼるが、民団と一緒に歩もうとする人は1万人にもならない」
--日本帰化の全般的な流れは。
「1990年代半ばから2000年代半ばまで毎年1万人ほどが帰化した。その後は減り、現在は5000人ほどだ。
90年代には民団の人を中心に帰化した。最近は朝鮮国籍者が韓国国籍に変えながら帰化する(※朝鮮国籍は解放後に
在日同胞に付与された国籍で、日本帰化者や65年の韓日国交正常化後に韓国国籍取得者を除いた人であり、
ほとんどが朝総連系と推定される)。朝鮮国籍者はすぐに帰化できない。同時に国交正常化後に日本に来た
ニューカマーの帰化が民団所属の人よりも多い。さらに、日本が85年に国籍および戸籍法を改正し、
母が日本人でも子の日本国籍を認め、30歳以下は圧倒的に日本国籍者が増えた。若い人が少ないのが大きな問題だ」
URLリンク(japanese.joins.com)
★<インタビュー> 民団団長「最近の若者、在日同胞が母国に寄与した歴史を知らない」(2)
--ニューカマーの帰化の最も大きな理由は。
「日本には外国人に対する社会的差別が今でもある。日本人になれば国籍条項などの差別がない。
便宜上、帰化する人が多い」
--昨年末基準で在日同胞は韓国国籍が45万7772人、朝鮮国籍が3万3939人と集計されている。
「朝鮮国籍者は確固たる朝鮮総連組織の幹部だ。1万人ほどと考えていたが、予想より2万人ほど多くて驚いた。
当初に朝鮮国籍から韓国国籍に変えた人が5万人ほどいる。このうち半分ほどは朝鮮総連組織に参加していると考える」
--民団と朝鮮総連との関係は。
「一言で、朝鮮総連と仲よくすることはできない。北朝鮮が拉致問題を起こし、日本政府が朝鮮国籍者にかなり
圧力を加えている。朝鮮国籍者が韓国国籍に変えた後にも朝鮮総連活動することを日本も知っている。
このため民団の人も同じ被害にあう。こうした問題のため朝鮮総連とは仲がよくない」
--韓国語を話す在日同胞が減っている。
「言語は次世代育成レベルで最も重要だ。韓国人学校は東京1カ所、大阪2カ所、京都1カ所にある。
東京に第2韓国学校の開校を準備している。地域ごとに子どものための土曜学校や成人のためのハングル教室を
開いているが、最も重要なのは学校だ。名古屋や福岡に学校を作りたくても最近は募金ができない。
韓国政府から80%ほど支援があれば残りは募金してできる」
--在日同胞の参政権問題が提起されてから20年ほど経過するが、まだ前途は遠いようだ。
「参政権がないというのは、その社会で人として認められていないということだ。この問題は自民党と手を
握ってしなければ難しいと考える。民団の基本方針に採択されたわけではないが、私が中心となって声を出している。
韓国政府の支援があればいい」
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