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★ブラジル人の入国拒否急増 難民問題、経済危機も背景に=欧州
2016年3月17日
欧州対外国境管理協力機関(Frontex)の資料によると、欧州諸国で入国を拒否された
外国籍者の中でブラジル国籍者が急増している。公表されたデータでは、2015年度は
前年比18%増の2600人に上るという。エスタード紙が報じている。
不法移民に関連して、ブラジル国籍者に対しても欧州連合(EU)の取り締まりが再び
厳しくなっている。一方でFrontexは、09年以降の統計が変化していることを指摘する。
この年に起きた欧州危機まで、入国を拒否されたブラジル国籍者の数は年間5000人を超えていたという。
しかし、欧州での職探しが困難になるにつれ、この数値は徐々に減少。ブラジル経済の成長も減少を後押しした。
12年に入国を止められたブラジル国籍者は既に2900人に減少していた。
13年度は2500人、その翌年は2200人に減少している。しかし、15年度に増加に転じた。
15年の増加により、ブラジルは欧州諸国入国拒否リストで8番目に多くなっている。
第4四半期には687人となり、トルコ国籍者の入国拒否よりも多くなっている。
通年の増加率は前年比2割、前年の第4四半期と比べ7.8%増え、全ての欧州入国拒否者のうち
ブラジル国籍者の割合は2・3%となっている。
欧州連合(EU)の中の28カ国は観光に限ってブラジル国籍者のビザ取得を不要としているが、
入国後3カ月以内の帰国航空券と、旅行中の必要費用所持を証明しなければならない。
Frontexのアナリストは、ブラジル国籍者の入国拒否者増加に関して2つの理由を挙げている。
一つは、外国人の入国に関して欧州諸国が制限を厳しくしていること。
特に昨年の欧州大陸への難民急増以来、国境での入国管理が強化されている。
増加したもう一つの原因として考えらるのが、自国の経済危機により欧州に出稼ぎに行く
ブラジル人の流入が再び増加していることだという。
最も入国拒否の多い国籍はバルカン半島と東欧諸国で、ウクライナ人やアルバニア人、
ロシア人の場合は各四半期ごとに3000人以上のケースが記録されているという。
2016年3月17日付
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