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★ドイツ州議会選挙 難民排斥を訴える政党が躍進
3月14日 5時47分
難民問題が最大の争点となったドイツの3つの州の議会選挙は13日、投票が行われ、
メルケル首相の政党が各州で得票を減らす一方、難民の受け入れ反対を掲げる政党が躍進し、
東部の州では24%余りを得票して第2党となりました。
ドイツでは、13日、南西部のバーデン・ビュルテンベルク州、西部のラインラント・プファルツ州、
東部のザクセン・アンハルト州の3つの州で議会選挙が行われ、中東などから押し寄せている
難民や移民の問題が最大の争点となりました。
各州の選挙管理委員会が発表した開票結果によりますと、メルケル首相の政党
「キリスト教民主同盟」は、いずれの州でも前回より得票を減らし、バーデン・ビュルテンベルク州では、
60年余りにわたって維持してきた第1党の座を失う歴史的な敗北となりました。
一方、難民の受け入れ反対を掲げる新興政党「ドイツのための選択肢」は、政府の難民政策に
対する批判票を取り込んで躍進し、3つの州で議席を初めて獲得しました。
特に、東部のザクセン・アンハルト州では24.2%を得票し、第2党の座を確保しました。
人道主義の観点から難民の受け入れに寛容な政策を推し進めてきたメルケル首相ですが、
反難民政党の躍進で政策の見直しを迫る圧力が今後さらに強まりそうです。
★「緑の党」 ドイツ州議会で初の第1党に
州議会選挙が行われた南西部のバーデン・ビュルテンベルク州では、反原発などを掲げる「緑の党」が
30%余りを得票し、ドイツの州議会で初めて第1党の座を確保しました。
「緑の党」は、日本の原発事故直後に行われた前回、5年前のバーデン・ビュルテンベルク州の議会
選挙で24%余りを得票して第2党になりました。そして、第3党の「社会民主党」との連立政権を
発足させ、ドイツの州としては初めて「緑の党」出身の首相が誕生していました。
「緑の党」は今回の選挙で30%余りとさらに得票を伸ばし、ドイツの州議会で初めて第1党の座を確保しました。
一方で、「緑の党」はほかの2つの州では得票を減らしていて、バーデン・ビュルテンベルク州での躍進は、
保守層にも浸透する州の首相の個人的な人気が背景にあるとみられています。
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