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★安倍首相、選択的夫婦別姓に慎重＝１６年度予算案、参院審議入り
参院予算委員会は２日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、２０１６年度予算案に
関する基本的質疑を行い、実質審議に入った。首相は、選択的夫婦別姓を認める
ための民法改正について、「国民的な議論の動向を踏まえながら慎重に対応する
必要がある」と述べ、否定的な見解を示した。
民主党の蓮舫代表代行が今国会への関連法案提出を求めたのに対し、答えた。
同党の小川敏夫参院幹事長は、勤労者所得の減少などに言及してアベノミクスの
行き詰まりを追及。首相は総雇用者所得や正規雇用の労働者数が増えていることを
挙げながら、「アベノミクスが失敗しているとの指摘は当たらない」と反論した。
環太平洋連携協定（ＴＰＰ）の合意をめぐり首相は、米国向けの自動車部品の関税が
即時撤廃されることに触れ、「現地で生産している日本企業にとっては大きなプラス
になる」と述べ、意義を強調した。
小川氏は、米国へ輸出される日本車の関税撤廃時期が２５年目になったことを「長い」
と指摘したが、首相は「部品の裾野は大きい。部品工業は中小零細企業も多く、
極めて重要だ」などと説明、理解を求めた。（2016/03/02-12:19）
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