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★潘基文国連事務総長 世界のメディアが無能・無策と酷評
2016.02.29 ポストセブン
現国連事務総長の潘基文(パンギムン)氏は次期韓国大統領との呼び声も高い。
しかし韓国で将来が有望視されるその人物は、国連のトップに就任して以来、
世界中のメディアから批判されている。在米ジャーナリストの武末幸繁氏がレポートする。
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昨年9月3日に中国・北京で行われた「抗日戦争勝利70周年」の記念式典に潘基文国連
事務総長が出席した。日本の外務省は「中国の記念行事は、いたずらに過去に焦点を
当てるものであり、国連としては中立的な姿勢を示すべきだ」と国連に抗議した。
これに対し潘事務総長は、「『国連は中立』という誤解があるが、国連は中立でなく
公平・公正な機関である」と反論した。
潘基文事務総長は2007年1月の就任以来、無能・無策ぶりから「歴代最低の事務総長」
(英ガーディアン紙他)と評されている。彼は国連で何をしてきたのか、もしくは
何をしてこなかったのか。
潘氏が事務総長に選出されるやすぐに問題にされたのが、行き過ぎた縁故主義である。
元国連大使の崔英鎮氏を駐コートジボワール特別代表に任命するなど、有力ポストに
韓国人を次々に充てた。さらに2007年には、娘婿のインド人が国際連合イラク支援
ミッション(UNAMI)の官房長に抜擢されたが、この件をめぐっては国連職員組合が
「親類縁者や友人を頼った求職」を批判する文書を採択する事態に発展している。
しかし縁故主義などまだ序の口だった。米外交専門誌『フォーリンポリシー』2009年
7・8月号に「どこにもいない男:なぜ潘基文は世界で最も危険な韓国人なのか」と
題する論説が掲載された。
「歴代の事務総長も大した仕事はしてこなかったが、潘基文事務総長の無能ぶりは
際立っている」との見方を示し、地球温暖化や国際テロ、世界金融危機への対応が
求められているときに「潘事務総長は世界中で名誉学位を集めて回り、驚くほど
記憶に残らない声明を発表するだけ。核拡散防止やアフガニスタン復興を国際世論に
呼びかけるでもない。人権擁護者として活躍するどころか、難民を助けようともしない」
と酷評した。
潘氏のおかげで「国連は役に立たない組織になっただけでなく、あってもなくても
いいような存在になってしまった」とまで書かれている。
◆「癇癪持ちで周囲の手に負えない」
2009年8月にはノルウェーのモナ・ユール次席国連大使が本国政府宛て公電で潘事務総長
について、「不明確でカリスマ性に欠ける」「癇癪持ちで周囲の手に負えない」と書いて
いたことが分かった。
ユール次席国連大使は、同年7月、潘氏が軍事政権が民主化勢力への弾圧を続けるミャンマー
を訪れたものの、民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんとの面会すらできなかった
ことについて「指導力を見せようにも叶わず、ただただあたふたする事務総長を象徴している」
と断じている。核軍縮分野での活躍もなければ、金融危機でも無策、内戦のスリランカ情勢に
おいても「傍観者」でしかなかったと激しく批判している。
2010年7月に「『透明人間』潘基文国連事務総長の活動への動揺広がる」と題する論説文を
掲載したのは英大手紙ガーディアン紙。2009年12月のコペンハーゲンで行われた国連気候
変動会議での合意の失敗などから、「歴代事務総長の中で最低の部類に入る」と断じている。
ワシントンでの講演会に出席した人たちが、「空虚な言葉ばかりで全く内容のないスピーチに、
失望と退屈で携帯のメールをチェックしたりあくびをしていた」というエピソードで始まり、
最近国連を辞めた人物の話として、英語力の弱さがあらゆる場面でリードできない原因に
なっていることを指摘している。
潘氏の無策は人権問題への取り組みにも及ぶ。国際人権組織「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」
は2011年に発表した年次報告書で、「人権侵害を繰り返す国々に対し、国際的な地位が低い国に
対しては強く批判するが、中国のような大国には何もしない」と批判している。
※SAPIO2016年3月号
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