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★<東京マラソン>「難民2世」も挑戦 そろいのTシャツで
02月26日 19:57毎日新聞
母国の迫害を逃れ来日した難民や日本で生まれ育った「難民2世」、日本人学生の計7人が、
28日の東京マラソンをそろいのTシャツ姿で走り、難民と日本人との橋渡しに挑戦する。
関わる学生の多くは難民と話したこともなかったが、交流を重ねて親しくなり、
逆境をはね返す活力に共感してきた。【林田七恵】
出場するのは、民主化運動に加わった両親がミャンマーから亡命したテュアン・シャンカイさん
(22)=関西学院大4年=ら難民や2世の3人と、学生団体「難民かけはしプロジェクト」
(約40人)のメンバー4人。
プロジェクトは、国連UNHCR協会のインターンやランニング好きの学生が昨年4月に設立、
東京マラソンを目指して練習や勉強会を重ねてきた。同協会への寄付約80万円(23日現在)
を集め、「チャリティランナー」として出場が認められた。
シャンカイさんが生まれたのは、両親が来日して2年後の1993年。既に両親のビザは切れ、
出生届も出せなかった。小学6年で在留特別許可が出るまでは外国人登録証(当時)も作れず、
無保険のため医療費や予防接種の料金はいつも全額自己負担だった。
学校でいじめられ「なぜ日本にいるの」と親を責めたこともあるが、「勉強ができれば、
からかわれない」と努力して成績を上げた。いじめっ子とも気づけば仲良くなった。
子どもの頃からミャンマー人コミュニティーの日本語通訳として、結婚式の企画や
不動産会社との交渉に奔走。大学では、難民の祖国の味を学生食堂で提供し支援に
つなげる企画「Meal for Refugees」を始め、22大学に広げた。
日本への難民申請者は年々増え、2015年は7586人に上ったが、難民認定を
受けたのは27人、他に79人が人道的配慮から在留を認められただけだ(いずれも速報値)。
難民申請者への社会の偏見や無理解も少なくない。ランニング経験はほとんどないシャンカイ
さんだが、プロジェクトについて「通常の支援と異なるマラソンという枠組みだからこそ
(プロジェクトに)参加し、初めて難民問題を知った日本人学生もいる。画期的な取り組み」
と、完走を目指す。
そうしたシャンカイさんにプロジェクト共同代表で当日も走る金井健司さん(21)
=東京大3年=は、「難民というレッテルを貼られてもめげないし、パワフル」と舌を巻く。
副代表の宮鍋誠さん(20)=早稲田大2年=は、「以前は難民のニュースを見ても
『自分には関係ない』『日本語を話せるんだろうか』という程度しか思わなかったが、
事情はあっても僕らと変わらないと気づいた。まずは日本にも難民がいることを
知ってもらいたい」と話している。
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