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★太洋社自主廃業の影響で初の倒産、（株）芳林堂書店が破産開始決定
2016年2月26日 15時25分 東京商工リサーチ
～太洋社自主廃業の影響で初の倒産～
（株）芳林堂書店（TSR企業コード:291041370、法人番号:9013301011177、豊島区西池袋３－２３－１０、
設立昭和２３年３月、資本金２０００万円、齋藤聡一社長）は２月２６日、東京地裁へ破産を申請し同日、
破産開始決定を受けた。破産管財人には安藤真一弁護士（みつば総合法律事務所、住所・電話はリンク先へ）
が選任された。
負債総額は債権者約１８０名に対して約２０億円だが、今後さらに増加する可能性がある。
老舗の書店運営業者。高田馬場店など都心部や埼玉県内を中心に９店舗の書店を運営していた。
平成４年８月期には売上高約７０億円をあげていたが、読書離れやインターネットの普及、
電子書籍の台頭から業績が落ち込んだ。専門的なビジネス雑誌の取り扱いやコミックの品揃えを
増やすなど対策を講じたが、大型店との競争も激化。２６年８月期は売上高が約４３億５０００万円
まで減少し、従前の出店費用などの金融負債も膨らみ、資金繰りが悪化した。
このようななか、取引先の出版取次（株）太洋社（TSR企業コード:290893208、法人番号:9010001049176、
千代田区）が自主廃業に向けた準備に入ったことを突然発表。取次ぎの変更を模索していたが太洋社への
未払い債務などの問題もあり難航し、２月初旬から新刊などが書店に入荷しない事態が発生して話題となっていた。
なお、当社は数日前に商号を（株）Ｓ企画に変更（登記は未登記）、書店運営については（株）書泉
（ＴＳＲ企業コード:290958997、法人番号:8010001019056、千代田区）へ事業譲渡することで合意
しているが、詳細日程については未定。
２月２６日現在、太洋社の自主廃業に向けた動きに関連した書店の休業や閉鎖は１０店舗、
倒産は１社となっている。
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