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★【ビジネス解読】中国漁船団が北大平洋で根こそぎ「爆漁」1500トン級大型船が新型巻き網でやりたい放題マサバ資源量に懸念
2016.2.21 08:55
三陸沖や北海道東の排他的経済水域(EEZ)境界線付近で操業する中国の新型巻き
網漁船団が急増している。水産庁によると2015年に、取締船が目視確認した中国の
漁船数は194隻にのぼる。これまで、日中のEEZが重なり合う東シナ海の「日中
中間水域」で、中国の新型巻き網漁船によるサバ・アジの乱獲が問題となっていたが、
日本に近い北太平洋の漁場にも中国漁船が手を伸ばしてきた形だ。日本の漁業資源に
大きな影響を与える恐れもあり、水産庁は監視を強化している。見境のない中国の
“爆漁”に歯止めをかけるためにも、早期の対策が求められそうだ。
■三陸沖公海で「やりたい放題」
水産庁は1月29日に発表した今後の外国船取り締まり方針として、道東・三陸沖の
EEZ境界線付近で急増する中国の新型巻き網漁船への監視を徹底する方針を示した。
「新しい漁船が、急激に増えている」
水産庁指導監督室の廣野淳室長は、こう警戒感をにじませる。水産庁によると同海域で
操業する中国漁船は、2014年にはほとんどなかったという。だが昨年は虎網漁船49隻、
かぶせ網漁船27隻など新型巻き網漁船を筆頭に、1年間で確認した中国漁船は194隻に
上った。1000トン級、1500トン級の大型漁船も少なくない。
こうした中国漁船は、500キロワット近い強力な集魚灯で魚群を集め、先端が袋状に
なった虎網など、長さ1キロ近い長大な網で根こそぎ取り尽くす荒っぽい漁法を繰り返
している。サバやイワシ、イカなどを稚魚も含めて大量に漁獲しているとみられ、
国内漁業者の漁獲減少や日本近海の水産資源を損なう恐れが強い。
こうした中国漁船は、日本が漁業の規制権限を持つ「(EEZの)ラインを越えてこない」
(廣野室長)ため、同海域で拿捕などの実績はまだない。公海上の同海域では現在、
漁獲制限などのルールも適用されていない。左舷と右舷で異なる船名を掲げる悪質な漁船や、
魚を集めて運搬する1万トンクラスの専用船も目撃されるなど、中国漁船はやりたい放題の状況だ。
■東シナ海から拡大
こうした中国の新型巻き網漁船は、2010年前後から東シナ海で問題となっていた。
中国当局によると、現在国レベルで管理している虎網漁船の数は約290隻に上る。
こうした漁船が、日中両国のEEZが重なる日中中間水域の漁場を中心に、
サバ・アジの良好な漁場で乱獲を繰り返した。
漁獲量を上げるため1センチ程度の細かい網目の虎網を使い、稚魚や小魚まで根こそぎ
取り尽くす中国漁船により、東シナ海の水産資源は急速に衰えた。虎網漁船がさほど
いなかった09年は9万1000トンだった長崎県のサバの漁獲量が、12年には6万
8000トンまで激減した。アジの漁獲量も同5万2000トンから4万6000トンに減った。
日本のまき網漁船が、中国の虎網漁船により操業妨害を受けるなどのトラブルも生じ、
深刻な事態となった。
政府は日中漁業共同委員会で、虎網漁船の管理強化や無許可船の根絶などで合意し、
中国当局も虎網漁船の新造禁止などの措置を採る方針を示した。
だが、中国当局の許可を得ずに建造され、操業している虎網漁船も相当数に上る。
こうした新造船が北太平洋に進出しているのが実情だ。 >>2へ続く
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