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★自衛隊の集会監視 ２審も国の責任認める 仙台高裁
2月2日 13時27分
自衛隊がイラク派遣に反対する集会を監視したのは違法だとして東北地方の集会の
参加者などが国を訴えた裁判で、２審の仙台高等裁判所は「プライバシーに関わる
情報収集で違法だ」と指摘して、１審と同じく国の責任を認め、原告の１人に賠償
を命じる判決を言い渡しました。
この裁判は自衛隊の情報保全隊がイラク派遣に反対する集会などを監視し、
参加者の個人情報を集めていたのは違法だとして、東北６県の集会の参加者
などが国に賠償などを求めたものです。
１審の仙台地方裁判所は平成２４年、「自衛隊が行った情報収集は人格権の侵害に
当たり違法だ」として原告のうち、５人に合わせて３０万円の賠償を命じ、
原告と国の双方が控訴していました。
２日の２審の判決で仙台高等裁判所の古久保正人裁判長は、国の賠償責任を認めた
原告５人のうち１人について、「自衛隊に対して直接的な働きかけをしていないにも
かかわらず、自衛隊は公になっていない本名や勤め先などを取得しており、
プライバシーに関わる情報収集で違法だ」として、１審と同じく国の責任を認め、
１０万円の賠償を命じました。
一方、ほかの４人については「集会への参加は公の場における活動で、第三者に
知られることを前提としており、自衛隊の活動は違法とは言えない」として訴えを退けました。
■防衛相「内容を精査して適切に対応」
中谷防衛大臣は閣議の後の記者会見で「判決の内容について把握していないので、
コメントは差し控えさせていただくが、内容を精査して適切に対応していきたい」と述べました。
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