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★【静岡】身分証に偽造免許証
2016年1月21日
◆容疑の男を再逮捕 浜松中央署
偽造された運転免許証を悪用したとして、浜松中央署と県警交通指導課は二十日、
偽造有印公文書行使の疑いで、浜松市西区生まれの会社員相坂拓也容疑者（２１）
＝傷害と道交法違反（無免許運転）の疑いで逮捕、起訴＝を再逮捕した。
再逮捕容疑は、昨年九月七日に東京都内のインターネットカフェで会員になる際と、
昨年十二月九日に浜松市中区で警察官に職務質問された際に、身分証として偽の
免許証を提示したとされる。
署によると、職務質問時の提示は容疑を認めているものの、インターネットカフェ
での提示については「覚えていない」と一部否認している。
相坂容疑者は昨年七月三十一日、偽造した身分証を販売するインターネットサイトを
通じてメールで注文し、自身の顔写真や名前が記された偽の免許証を七万円で
購入したとみられる。同年十二月九日に通行人を殴って浜松中央署に傷害の疑いで
逮捕され、所持品から偽の免許証が見つかっていた。
◆ネットで流通 精巧に偽造、対策急務
相坂拓也容疑者が偽造運転免許証購入のために使った販売業者の口座に、昨年四月末～
九月上旬で五百五十八件（二千七百九十万円）の入金があったことも捜査関係者への
取材で分かった。ネットを通じて偽の身分証が広く流通している現状が浮き彫りになり、
偽造ルートの実態解明に加え、悪用防止対策も急がれる。
捜査関係者によると、相坂容疑者が利用したサイトでは、運転免許証や保険証、
パスポートなどを手広く販売している。偽造免許証は字体などに不審な点があるが、
一見しただけでは本物と判別がつきにくいほど精巧な作りだった。
浜松中央署は十五年前にも、偽造免許証を使って車を運転していたブラジル人の男らを
逮捕している。当時は、購入先の情報などは主に口コミで一部にしか広まらなかったが、
インターネットの普及で情報が拡散し、簡単に入手できる状況になったとみられる。
捜査関係者は「偽造免許が出回れば、無免許の人間が車を運転して事故を起こすだけでなく、
他の犯罪にも利用されかねない」と警戒する。偽の身分証で口座を開設し、ニセ電話詐欺
などに悪用される恐れもあることから、「徹底して取り締まりをしていく」と話す。
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
（上）相坂容疑者が所持していた偽造免許証（下）正規の免許証の見本（ゴールド免許）
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