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★中国籍男性に無罪判決 車急発進で警察官けが 静岡
（2016/1/15 07:40）
車を急発進させ、ドアノブをつかんでいた警察官を引きずってけがをさせたとして、
傷害罪に問われた中国籍、浜松市南区の金属回収業の男（４１）の判決公判で静岡地裁は
１４日、無罪（求刑懲役１年６月）を言い渡した。佐藤正信裁判官は判決理由で
「暴行の故意が認められない」と述べた。
判決によると、警察官は２０１５年８月１１日早朝、島田市内で金属盗の張り込み
捜査をしていた。被告が軽トラックに不燃物を積み込んだため「何やってんだ」と
声を掛けたが、車は急発進。警察官は助手席のドアノブをつかんだまま転倒し、
けがを負った。
佐藤裁判官は、警察官がジャンパーを羽織っていたため被告に警察官との認識は
なかったとした上で、軽トラックの荷台にベニヤ板が張ってあったことなどから
「助手席ドア後方まで駆け寄ってきたこと自体を認識していなかった可能性は高い」と指摘。
「警察官がドアをつかんでいたことを被告が認識していたとまでは認められない」と判断した。
佐藤裁判官は判決の言い渡し後、被告が集積所の不燃物を軽トラックに積み込んでいたことを
念頭に「いずれにしても、あなたのしていたことは警察の取り締まり対象になることは間違いない。
今回を教訓にしてください」と諭した。
静岡地検は「判決の内容を検討し、対応を決める」としている。
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