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2016年1月9日(土)
★110番、外国人も安心 通訳と3者通話 常総で訓練
3者通話の訓練で、児童から不審者情報を聞き、110番通報するブラジル人の女
性教諭(右)=常総市役所3者通話の訓練で、児童から不審者情報を聞き、110番
通報するブラジル人の女性教諭(右)=常総市役所
日本語が話せない外国人からの110番に対応するため、県警は通報を通訳人の
携帯電話につなぎ、3者で通話する新たなシステムの運用を始めた。「110番の
日」を前に、県警は8日、外国人が多く暮らす常総市で訓練を実施。通報した
ブラジル人女性は「安心する」と笑顔を見せた。
県警通信指令課によると、3者通話システムは1日に運用を始めた。通報を通訳
人の携帯電話につなぎ、3者で会話する。
通訳人は、県警組織犯罪対策課国際捜査室の職員をはじめ、語学が堪能な警察
官、民間人など計約220人。対応言語は英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、
タイ語、スペイン語、タガログ語など約35カ国語に上る。通報を24時間態勢で
サポートする。
10日の110番の日を前にこの日、常総署が常総市役所で3者通話の訓練を実施。
ブラジル人学校の教員や児童が参加した。
不審者が現れたとの設定で行われ、児童がブラジル人の女性教諭に危険を訴え
た。教諭は日本語を話せないが、実際に110番通報。通信指令係がポルトガル
語と認識し、通訳人につないだ。
通信指令係が「場所はどこですか。不審者の年齢、服装は」と日本語で質問。
通訳人がポルトガル語に訳し、教諭が同国語で返答。それを通訳人が係員に日
本語で伝えた。
教諭は「最初は不安だったが、通訳に代わったら百パーセントOK」と、校長を
介して感想を話した。一日警察署長に選ばれた児童4人は、3者通話など110番
の正しいかけ方をPRした。
同市には県内最多のブラジル人ら約4千人の外国人が暮らす。同署によると、
管内の昨年1年間の110番通報は9月の水害が影響し、前年に比べ約1370件増加、
外国人からの通報も増えた。
通信指令課は「東京五輪もあり、今後は外国人からの通報は増えるとみられる。
迅速に対応したい」としている。(松田拓朗)
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