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★那覇の御成橋が消滅危機に?
2015/12/30
那覇市の沖縄県庁近くに御成橋がある。昭和天皇が皇太子時代、沖縄を訪問された時に
渡られたことにちなんで命名された。欄干には、那覇市の首里城正殿や那覇大綱挽(ひ)きの
旗頭のデザインが施されている。
那覇市に御成橋を改修させる動きがある。その際、欄干に数㍍の龍柱を立て、改修後は改名
される可能性があるという。沖縄県神社庁参事の大山晋吾氏(波上宮禰宜)が23日、
沖縄県護国神社で開かれた「天皇誕生日を祝う県民の集い」で明らかにした。
御成橋の上にはモノレールの県庁前駅がある。隣接駅の旭橋、美栄橋からしても、
「御成橋駅」とするのが妥当なはずだ。また、最寄りのバス停の名前はもともと、
御成橋だったが、後に改名された。
那覇市にはここ数年、急激に龍を施したオブジェが増えた。国際通りの爬竜船、
那覇市ぶんかテンブス館の大スクリーン両脇にある龍の柱などがそうだ。
極め付けは、若狭海浜公園に建設される巨大な龍柱だ。全長15㍍、総重量450㌧で2本ある。
若狭は本来、日本人町であり波上宮のお膝元だ。しかも、市が指定する災害時一時避難所に
倒壊の危険すらある柱を立てること自体が非常識だ。大山氏によると、江戸時代には首里城
の約3㍍の龍柱でさえ倒壊したという。
天皇誕生日もかつては、「天長節」と呼ばれ、新年、紀元節、明治節とともに「四大節」の
一つに数えられていたが、昭和23年に「国民の祝日に関する法律」により改正された。
国民・県民の記憶や意識の中から伝統的なもの、皇室に関するものが少しずつ消されて
いることに危機感を抱かざるを得ない。(T)
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