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★【「慰安婦」日韓合意】自民内に不満「わざわざ韓国に赴き妥協する必要ない」「骨が刺さったよう」 共産、社民は評価
2015.12.29 08:01
日韓両政府が28日、慰安婦問題で合意したことについて、与野党からは評価する声が目立った。
ただ、自民党内には、ソウルの日本大使館前の慰安婦像を撤去する確約がないことなどへの不満も
漏れている。同党は来年1月初旬にも外交部会を開き、合意内容を検証する。
自民党の二階俊博総務会長は記者団に「日韓問題ののどに刺さっていたとげが取れた。
内閣支持率は上がるだろう」と評価した。日韓議員連盟会長の額賀福志郎元財務相も
産経新聞の取材に「喜ばしい」と述べ、公明党の山口那津男代表は「東アジアの安全保障の
(日韓の)取り組みにも土台ができた」と答えた。
自民党の稲田朋美政調会長は談話で「日韓の困難な課題について『最終的かつ不可逆的に』
解決することは大きな意義がある」とした。同時に、慰安婦像について韓国政府に
「撤去を含め、速やかに具体的、かつ真摯(しんし)な対応をとることを求める」と言及した。
自民党内では「慰安婦問題に厳しい態度をとる安倍晋三首相でなければできない決断」
(幹部)と評価する向きが多いが、失望も出ている。
山東昭子元参院副議長は米国で韓国系団体が設置した慰安婦像への言及がないことに
「骨が刺さったようで不満」と述べた。党国際情報検討委員会の原田義昭委員長は
「関係悪化の原因をつくったのは韓国側だ。日本側がわざわざ韓国に赴き、妥協して
合意する必要はなかった」と批判した。
一方、野党各党は今回の合意をおおむね歓迎した。政権時代に元慰安婦らへの「償い金」
などを支給するアジア女性基金を設立した社民党の村山富市元首相は大分市で記者会見し、
「解決のめどがついてよかった」と政府の対応を評価した。
村山氏は合意できた理由について「日本政府が素直に責任を認めたのが最大の要因ではないか」
と推察。日本大使館前の慰安婦像については「日本政府はどうこう言えない。韓国政府が、
どう動いてくれるかだ」と述べるにとどめた。
共産党の志位和夫委員長も「問題解決に向けての前進と評価できる」と歓迎した。
民主党の長島昭久「次の内閣」外相は「未来志向の合意ができたことを率直に歓迎したい」
との談話を発表。維新の党の今井雅人幹事長は「問題を蒸し返さない言質を得たことは
率直に評価したい」とした。
日本のこころを大切にする党の中山恭子代表は談話で「未来志向の日韓関係を目指して努力した」
としつつ、「安倍外交の最大の汚点となると考えられ、大いなる失望を表明する」と指摘。
「種々の問題点を包含する内容」と疑問を呈し、「共同発表に強く抗議する」とした。
URLリンク(www.sankei.com)