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★英のEU改革案、決着持ち越し 移民制限に各国反発
2015/12/19 0:45
【ブリュッセル=小滝麻理子】欧州連合(EU)首脳会議では、英国によるEU改革案を
初めて本格的に議論した。英国はEU離脱の是非を問う国民投票を実施する前に合意する
ことを求めているが、移民の制限案に対しては多くの国が反対を表明した。
EUは来年2月の首脳会議で改革案の議論を続ける。
英国のEU離脱問題は17日夜の夕食会で4時間以上にわたり議論した。会見したキャメロン氏は
「交渉は困難だが、合意に向けた道筋が見えた」と成果を強調したが、会議後にEUが配った
英国に関する声明文は「引き続き緊密に協議する」など3行だけ記された素っ気ないものだった。
2017年末までにEU離脱の是非を問う国民投票を実施することを公約するキャメロン氏は、
英国が残留する条件として4つの改革案を提示している。このうち最大の争点が、
英国内で急増しているEU域内からの移民を制限するために、入国から4年間は社会保障の
給付を行わないことを認める案だ。
これに対して移民を送り出す側であるポーランドやチェコを筆頭にほぼ全加盟国が反対を表明。
「移動の自由」を掲げるEUの基本理念を損ないかねず、差別的との指摘が相次いだもようだ。
基本条約の改定が必要になる可能性があり、フランスのオランド大統領は「調整は非常に難しく、
時間がかかる」と述べた。
一方、ドイツのメルケル首相は「英国のEU残留が全加盟国の利益になることは明白だ」と述べ、
各国に歩み寄りを求めた。EUは移民制限に関する代替案も含め、来年2月の首脳会議で
妥協点を探る方針だ。
URLリンク(www.nikkei.com)
★英首相 EU離脱賛否問う国民投票 来年にも
12月19日 7時25分
イギリスのキャメロン首相は、EU=ヨーロッパ連合の首脳会議後の記者会見で、EUからの離脱の
賛否を問うイギリスの国民投票を、早ければ来年にも実施したいという考えを示唆しました。
イギリスでは、「移動の自由」を掲げるEUの域内からの移民の流入に歯止めがかからず、
学校や医療などの公共サービスを圧迫しているなどとして不満が高まっていて、
再来年の末までにEUからの離脱の賛否を問う国民投票を実施する法律が、17日、成立しました。
EUからの離脱を避けたいキャメロン首相は、18日まで行われたEU首脳会議で、イギリスへの入国後
4年間は移民に社会保障費の一部を給付しないことなどを求める改革案を示し、加盟国と協議しました。
キャメロン首相は会議のあとの記者会見で、協議には進展があったとしたうえで、「来年はイギリスとEUとの
関係を根本的に変え、EUに加盟していることで生じる国民の懸念に最終的に答えを出す年になる」と述べ、
早ければ来年にも国民投票を実施したいという考えを示唆しました。そのために、自身が求めている改革案について、
来年2月のEU首脳会議で加盟国の合意を得ることに意欲を示しました。
ただ、今回の会議では、移民を送り出す側の各国の首脳から強い反発も受けており、今後も難しい協議が続きそうです。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)