15/11/28 11:31:04.06
★訪日「ドタキャン」に失望感=ブラジル国交120年で入念準備
【サンパウロ時事】ブラジルのルセフ大統領が27日、直前に迫った訪日の中止を決めた。
ブラジル大統領の訪問は10年ぶりで、日本政府も入念に準備していただけに、
2013年に続く「ドタキャン」に失望感は大きい。
「日本はアジアで最も伝統あるパートナーだ」。ブラジル外務省は26日に記者会見を開き、
日本からの投資拡大などルセフ氏訪日の狙いを説明した。ところが、深刻な経済危機
や政財界を巻き込んだ汚職事件で混乱が続く中、政府方針はわずか1日で転換を余儀なくされた。
15年は、日本とブラジル国交樹立120年の節目に当たる。今月には秋篠宮ご夫妻が訪問し、
ルセフ氏に「訪日を楽しみにしている」と伝えたばかり。在ブラジル日本大使館幹部も
「120周年を祝うフィナーレのイベントだ」と意義を強調していた。
20年に東京五輪を開催する日本は、来年リオデジャネイロ五輪を開くブラジルから聖火を受け継ぐ。
友好関係強化の取り組みに冷や水を浴びせられた格好の日本外交筋は、訪日中止について
「コメントは勘弁してほしい」と言葉少なに語った。(2015/11/28-10:21)
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★ルセフ大統領訪日中止=予算審議難航、13年に続き-ブラジル
【サンパウロ時事】ブラジル政府は27日、日本政府に対し、12月2~4日に予定していた
ルセフ大統領の訪日を中止すると伝えた。「議会の予算審議が停滞し、訪日を取りやめざるを得ない」
と説明している。
ルセフ氏は2013年にも、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会への巨額予算支出に対する
大規模な抗議デモを受け、直前で訪日を延期している。有力紙グロボは、連続での「ドタキャン」が
両国の外交関係に悪影響を及ぼしかねないと伝えた。
ルセフ氏は28日にパリを訪れ、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)
首脳級会合などに出席。12月1日のベトナム訪問後に訪日し、3日に安倍晋三首相との首脳会談、
4日に天皇陛下との会見が予定されていた。この日程を変更してCOP21出席後に帰国し、
日本とベトナム訪問を中止する。
地元メディアによると、月内に成立が必要な予算関連法案の議会審議が難航し、政府は12月以降、
新たな予算執行ができなくなる見通しとなった。予算の裏付けなしに外遊すれば、法律に抵触し、
大統領弾劾に発展する可能性があるという。
政府は審議を急いでいたが、議会対策を担当する与党の中心議員が25日、
汚職事件に絡んで逮捕され、議会日程に大きく響いた。
地元メディアは27日、ルセフ氏の訪日中止について、ブラジル政府から日本側への正式通告前に一斉に報道。
グロボは「情報確認を急ぐ日本大使館職員が、レストランでブラジル政府要人に詰め寄っていた」と報じた。
(2015/11/28-10:54)
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