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★山口組直系会長殺害 遺体発見の別宅は身を隠す「アジト」か 関係者しか知らず…
2015.11.17
指定暴力団山口組の直系団体で、三重県四日市市に本拠を置く「愛桜（あいおう）会」の
菱田達之会長（５９）が殺害された事件で、遺体が見つかった四日市市浜田町のビルは、
同会内部でも一部の関係者にしか所在地を知らされていなかったことが１７日、捜査関係者への
取材で分かった。ビルは菱田会長の別宅とされているが、抗争時に身を隠す「アジト」となっていた
可能性もあり、三重県警は組織の内紛と山口組の内部分裂をめぐるトラブルとの両面で捜査を進めている。
１５日夕に菱田会長の遺体が見つかった別宅は４階建てのビルで、
近鉄四日市駅前の繁華街から徒歩５分程度の住宅街の一角にある。
死因は全身を殴られたことによる外傷性ショックと判明。ビル内には菱田会長の携帯電話が残されており、
金銭などを物色された形跡などもなかったという。ビルは菱田会長が居住していた四日市市のマンションや
愛桜会本部事務所からはそれぞれ約１キロ離れ、組織内部でも、遺体を発見した妻や菱田会長の
運転手らの限られた関係者にしか所在地が知らされていなかった。菱田会長が抗争などの緊急時に
身を隠す「アジト」となっていた可能性があるという。
捜査関係者は「現場からは遺体の両手と両足を縛るのに結束バンドが残されていた。
１人で縛るのは難しいと考えられ、複数犯の可能性が高い。神戸山口組との分裂トラブルとともに、
組織内部の怨恨による犯行の可能性もあるとみて事情を聴いている」と明かす。
一方、現場近くに住む７０代の男性によると、ビルには以前、広告会社が入っていたが、
数年前に暴力団関係者が入居したという噂が立ったという。
男性は「誰が入居したかは分からず、暴力団関係者らしき人物の出入りも見かけなかったので、
こんな事件が起きるとは思わなかった」と話していた。
また、近くに住む２０代の男性は１１月初旬の深夜、約１時間にわたって、ビルから周辺に複数人の
怒号が響き「申し訳ありませんでした」などと謝罪する男の声が聞こえたという。
男性は「会話のやりとりがあまりに長く続き眠れなかったが、尋常ではない様子で直接苦情を
言いに行くのも恐ろしく、県警に通報した」と話していた。
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