15/11/18 12:34:47.35
★<対IS>米欧露が空爆協調 情報機関も連携
毎日新聞 11月18日(水)11時47分配信
【モスクワ真野森作】ロシア軍は17日、シリア領内の過激派組織「イスラム国」(IS)
の拠点に対し、戦略爆撃機を初めて投入して集中的な空爆を行ったと発表した。プーチン
露大統領とフランスのオランド大統領は同日、電話で協議し、対テロ作戦における軍や
情報機関同士の連携を強化することで一致した。一方、英国のキャメロン首相は同日、
米軍主導のシリア空爆に英軍を参加させる考えを表明した。パリ同時多発テロを契機に、
米欧露はIS攻撃をさらに強化しようとしている。
ロシア政府は同日、10月末にエジプトで起きたロシア旅客機墜落を爆弾テロと断定し、
関与が疑われるISに対する空爆の強化を指示していた。
ロシア軍は国内基地からTu160など戦略爆撃機を多数出動させた。この日は「従来の2倍」
(ショイグ国防相)にあたる127回の出撃を計画。ISが「首都」と位置付けるシリア北部
ラッカなどの拠点140カ所を破壊したという。フランス軍も同日、ラッカを空爆した。
露軍のゲラシモフ参謀総長は「巡航ミサイル34発でテロリストの養成キャンプや爆発物
製造工場などISの重要拠点を粉砕した」と述べた。
プーチン大統領はまた、地中海に展開している露海軍のミサイル巡洋艦「モスクワ」に対し、
19日にシリア沿岸へ接近予定の仏原子力空母「シャルル・ドゴール」との連絡を強化し、
「同盟国同様に」協調行動を取るよう指示した。
ロシア軍は今後、シリアでの作戦に戦略爆撃機25機、戦闘機4機などを追加投入する予定という。
キャメロン首相はこれまでもシリア空爆に意欲を見せていたが、野党労働党が反対しているだけでなく、
与党保守党内にも慎重論があった。実際に空爆を行うには議会承認が必要だが、パリ同時テロを受けて
議会を説得できると判断した模様だ。
一方、露外務省は17日、ロシア機墜落について、パリ同時テロやトルコの首都アンカラで起きた
爆弾テロなどと関連する「一連のテロ攻撃の一つと見なしている」との声明文を発表。
ISなどテロ組織に対抗するには「大同団結が必要」として、9月末にロシアが提唱した
対テロ大連合結成の国連安保理決議を採択するよう訴えた。
◇対IS攻撃を巡る最近の動き
米国など シリア東部で大型燃料輸送車116台を空爆し破壊
ロシア 戦略爆撃機などでISの拠点140カ所を空爆し破壊
フランス ISの拠点ラッカ空爆。中東地域に原子力空母派遣へ
英国 キャメロン首相がシリア空爆への参加表明
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)