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★難民を宗教で選別、共和党候補の提案にオバマ大統領が怒り
2015.11.17 Tue posted at 11:46 JST
ワシントン(CNN) 来年の米大統領選に名乗りを上げている共和党の候補者から、
シリア難民の受け入れはキリスト教徒に限るべきだといった発言が相次いでいることに対し、
オバマ大統領が16日、憤りをあらわにした。
オバマ大統領はトルコで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の
記者会見の場で、共和党候補者の発言に言及。こうした候補者はISISに対する強硬姿勢を
見せようとしているにすぎず、イスラム教のシリア難民に対する恐怖心をかき立てていると非難した。
名指しこそ避けたものの、特に保守強硬派テッド・クルーズ上院議員の姿勢をやり玉に挙げ、
「(難民は)キリスト教徒だけ受け入れてイスラム教徒は拒むべきだと言う連中もいれば、
内戦から逃れてきた人の宗教を問うべきだと主張する政治指導者もいる。そうした連中の中には、
政治的迫害から保護される恩恵を受けた家系の出身者もいるのに、恥ずべきことだ。
それはアメリカ的ではない」と語気を強めた。
クルーズ氏の父はキューバからの移民で、キューバ独裁政権下でひどい暴行を受けたと語っていた。
クルーズ氏はまた、シリアのキリスト教徒は被害者であり、テロの危険は生じさせないと述べる一方、
イスラム教徒の難民受け入れは「狂気の沙汰」だと発言していた。
ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事も16日のCNNの番組で、米国のシリア支援はキリスト教徒に
重点を置くべきだと語った。
こうした姿勢をオバマ大統領は「暗黒の衝動」と形容。2001年の米同時テロ直後に共和党の
ブッシュ前大統領が「我々はイスラム教と戦争をしているわけではない」と語った言葉を引用し
、「同氏の党の指導部の中に、これを無視しようとする者がいる。それは我々のあるべき姿ではない。
この点については同氏の前例にならうことこそ正しい道であり、正しい衝動だ」と力説した。
さらに「ISILとの戦闘の価値は、信教を理由に人を差別しないこと、自分たちと違う人たちを
殺害しないことにある。米国は宗教を問わない」と力を込めた。
URLリンク(www.cnn.co.jp)