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★現代史家らが南京事件について激論「記憶遺産が悪用されないようきっちりすべき」
2015年11月12日22時8分 スポーツ報知
現代史家の秦郁彦氏、拓大客員教授で「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長を務める藤岡信勝氏、
戦争責任問題に詳しい明大教授の山田朗氏の３人が１２日、ＢＳフジの報道番組「プライムニュース」
（月～金曜・後８時）に出演し、１９３７年に起こったとされる南京事件について激論を交わした。
中国側は、同事件で民間人も含め３０万人以上が虐殺されたとしている。
藤岡氏は「出来事として大虐殺があったということを示す証拠はないが、なかったという証拠を出すことはできる。
個々の日本兵による不祥事がなかったとは言えないが、犠牲者は戦闘行為の中でのものだった」と虐殺の事実を否定した。
一方、山田氏は埋葬記録などから１０数万人を下らない犠牲者が出ているとし、日本軍が上海から南京へ進軍する間に
“下地”が作られていたと指摘。「指揮官の判断で（捕虜を）処分していいということがあり、国際法を順守することに
思い至らなかった」と当時の状況を説明した上で「被害者（中国側）の声に耳を傾け、日中双方で事実を追究していくべき」
と主張した。
秦氏も、当時の日本軍の行為について「国際法上、弁明しがたい」と述べた。
また、１０月に国連教育科学文化機関（ユネスコ）は中国からの申請を受け、世界記憶遺産に「南京大虐殺」に関する
文書が登録されたことにも触れ「登録が済んだら撤回は絶対にないから、不毛な論争はやめた方がいい。
それよりも来年以降、この記憶遺産が悪用されないように、きっちりすべき」とし、韓国と中国による慰安婦問題の登録
計画を阻止する重要性を強調した。
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