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★【窮極の原発話】反原発ドキュメンタリーの虚構を暴く 名誉毀損に近いウソも 音楽はあの新垣隆氏
2015.11.3 12:00
反原発団体のプロパガンダ(政治宣伝)が活発化している。全国で反原発訴訟を繰り広げている弁護士らが
“ドキュメンタリー”と称する映画を製作、渋谷の映画館で10月10日から約20日間、上映された。
団体は、劇場公開を機に全国各地での学校や施設での自主上映を呼びかけており、反原発思想を広げようと
画策している。どんな政治活動をしようと自由だが、取材班がこの映画を観賞したところ、誤った認識がいくつも
見られた。(原子力取材班)
■反原発のおなじみの面々が出演
おどろおどろしい音楽とともに始まった映画「日本と原発 4年後」は、1950年代の原子力の平和利用の
歴史から説き起こし、東日本大震災と原発事故の悲惨さを映し出し、脱原発を訴える。
被災後の福島県の現場を歩きながら、避難住民が「放射能とともに心中するが、ここには子供は住めないし、
赤ちゃんの泣き声のしない所に誰もやっていけない」と話す場面もある。
有識者のインタビューも相次いで流れる。小泉純一郎元首相が登場したり、京都大学原子炉実験所元助教の
小出裕章氏、経済産業省の元官僚、古賀茂明氏ら反原発派のおなじみの面々だ。
「福島では4つの原発が壊れ、広島原爆の核生成物の168発分をまき散らした。汚染地帯に人が取り残されている」
「事故は日本を滅ぼしてしまう可能性もあった」「現在の政権は“原子力ムラ”が支えている」などと、反原発派の意見
ばかり聞かされる。
事故時の原子力委員長だった近藤駿介氏や、元原子力委員でジャーナリストの木元教子氏ら原発推進派とされる
人の意見も交えて、辛うじて“中和”を試みているが、原発の総合的な知識がない人はすぐに感化されてしまうだろう。
■新垣隆氏が音楽を担当
監督は、河合弘之弁護士。全国各地で原発差し止め訴訟を起こしている団体を先導する中心人物だ。
監修・脚本は海渡雄一弁護士。こちらも反原発訴訟に数十年間携わっている筋金入りの反原発派だ。
音楽は、ゴーストライター騒動を起こした新垣隆氏が担当している所が興味深い。
「僕はひとりでも闘う。でも、それだけじゃ、みんなに伝わらない。ひとりでも多くの人に真実を伝えるには、やはり、映画しかない」
河合氏はホームページに映画製作の経緯を記している。
力作であることは間違いない。4年間の動きを丁寧に追って、福島第1原発事故時に東京電力がどのように
対応したかを分かりやすく解説するとともに、被災地の悲惨さを描写するなど、手間暇と時間がかなりかかっている。
だが、自己の主張を執拗(しつよう)に訴えるプロパガンダ映画であることは否めない。
自身らが提訴した関西電力大飯原発や高浜原発(どちらも福井県)の運転差し止め裁判で「勝訴」したことを
大々的に取り上げ、映画の中では、弁護士が「とにかく勝ち続けることが重要だ」と決意表明する場面もあった。
すでにこれまで取材尽くされ、既報済みのことばかりで、新しいニュースや発見を求めた取材班としては、
期待外れな映画であったことも記しておく。
■核燃サイクルの誤った認識
映画の中では、河合弁護士が「原発推進勢力がいう原発の正当化理由を説明する」として、
使用済み燃料を再処理して繰り返し使う「核燃料サイクル」を説明する場面があり、
「これは絵に描いた餅で、失敗している」と断言する場面があった。
確かにサイクルは想定通りに動いておらず、無駄なカネがつぎ込まれていることは批判すべきだろう。
しかし、青森県六ケ所村にある日本原燃の再処理工場について、
河合弁護士が「不可能だ」「絶望的な状況だ」というのは間違っている。
再処理の過程で出る高レベル放射性廃棄物を、安定性の高い「ガラス固化体」にする工程は難航していたが、
平成24~25年の性能確認や安定運転の中で、ほぼ技術は確立したといってよい。
このため、原燃は26年1月に、原子力規制委員会に審査を申請しており、実際に稼働に向けて着々と前進している。
>>2へ続く
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