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★診療報酬詐欺で数十人立件へ 組員や医院経営者ら 数億円詐取の疑い 警視庁
2015.11.2 06:00
国民健康保険の審査をすり抜け、患者を治療したなどと偽って診療報酬を水増しして不正請求
していたとして、警視庁組織犯罪対策4課が詐欺の疑いで、指定暴力団組員の40代男や
千葉県船橋市の歯科医院経営の男ら数十人を立件する方針を固めたことが1日、捜査関係者
への取材で分かった。組対4課は、組員らが全国の複数の歯科医院や病院を通じて数億円以上
をだまし取り、暴力団の資金源にしていたとみて、詰めの捜査を進めている。
捜査関係者によると、組員らは複数の歯科医院や病院で、実際に診療した患者の治療日数を水増ししたり、
診療していない患者を診療したと偽ったりする手口で、国民健康保険の診療報酬を架空請求して
だまし取っていた疑いが持たれている。組員らは経営難の医院や歯科医院と結託し、
保険証を提供した患者側に報酬を払っていたとみられる。
患者には暴力団関係者、お笑い芸人などの名前や本人の保険証番号も使われていた。
国民健康保険で支払った医療費は定期的に患者に通知されており、患者側も不正請求を認識していた
可能性がある。名前が使われたお笑い芸人は産経新聞の取材に対し、「何の話か分からない」としている。
昨年、船橋市の歯科医院経営の男が警視庁に出頭し、組対4課などが聴取。通院記録のあった
患者らを調べたところ、通院したとされる日に通っていなかったことなどが判明した。
船橋市の歯科医院は繰り返し債務超過に陥っており、関連クリニックの閉鎖を余儀なくされていた。
国民健康保険は、各地の国民健康保険団体連合会が審査したうえで市区町村が支給するが、
関係者によると「症状と治療方法に整合性があれば原則支給する」という。
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■国民健康保険 会社員などが加入する社会保険と違い、自営業者や無職者などが主に加入する
医療保険。病気やけが、出産などに際して加入者が医療機関を受診すると、診療した医療機関が
医療費の一部を診療報酬として国民健康保険団体連合会(国保連)に請求。国保連の審査を経て、
国からの補助金を受けている市区町村が、国保連を通じて医療機関に診療に見合った金額を支給する。
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