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★「琉球独立論」現実性は 白井聡さん・松島泰勝さん対談
構成・河野通高2015年10月30日16時33分
政治学者の白井聡(さとし)さんがホスト役を務める対談・対論イベント
「第4回 関西スクエア 中之島クロストーク」(朝日新聞社主催)が15日、
大阪市北区の中之島フェスティバルタワーであった。ゲストに「琉球独立論」を
唱える龍谷大教授の松島泰勝さんを迎え、米軍普天間飛行場の沖縄県名護市
辺野古への移転問題や“独立”の現実性などを語り合った。
松島さんは、沖縄県の翁長雄志(たけし)知事が9月の国連演説で「沖縄の人々は
自己決定権をないがしろにされている」と発言したことに触れ、「自己決定権は国際法上、
重要な言葉。独立までを含めて我々は決定権を持っているのだと」「(米軍基地の辺野古
移設やオスプレイ配備など)選挙や議会の決議といった民主主義的な方法でも無視される。
ならば残された道は独立」と指摘した。
白井さんは翁長知事による辺野古の埋め立て承認取り消しに触れ、「オール沖縄で『絶対、
辺野古には造らせない』という確固たる姿勢を示しているのに、安倍政権は答えていない。
独立論が高まるのは当然」とし、沖縄が日本政府ではなく米国との直接交渉に傾いていることに
「戦術の高さがうかがえる」との見方を示した。
松島さんによると、独立論や独立運動は、少なくとも明治政府が琉球王国を廃した「琉球処分」
の1870年代から始まった。「琉球国王府の家臣たちは東京や中国・清に亡命し、琉球国復活、
復興運動をした。沖縄戦後も独立派政党ができ、連続的に独立運動は続いてきた」
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