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★太っ腹中国にお金のために跪いたイギリスの「原発プロジェクト」がスリル満点すぎる!
英中黄金時代の到来
2015年10月30日(金) 川口マーン惠美
■ドイツメディアの豹変ぶりがもの凄い!
「専門家は警告している。よりによって中国、あの常にハッカー攻撃とサイバースパイの嫌疑が
かけられている国が、ヨーロッパでこれほど繊細で重要なハイテクノロジーのインフラプロジェクトに参加する?」
「もちろん目下のところ、イギリスと中国の関係は良好だ。しかし、今日の同盟者は必ずしも
明日の同盟者であるとは限らない」(サイバー安全保障の専門家)
「中国が英国での原発に投資することによって得る繊細な情報は、ごく一部でしかない。
それでも北京のハッカーたちは、将来、何かが起こった時に、攻撃のために使用可能な
インサイダー情報を手にする可能性はある」
産經新聞の記事ではない。ドイツのZDF(第二放送)のオンライン・ニュースの記事だ。これを読んだ私は心底ビックリ!
そもそも、これまでメルケル首相に「アジアで一番重要な国」と言わしめ、毎年、首相が大勢の財界のボスを伴って
北京を訪問し、たくさんの自動車を売り、エアバスを売り、ヨーロッパではとっくにお払い箱になったハイテク超高速
鉄道トランスラピッドも売って、ドイツが蜜月を謳歌していた相手は中国だった。
そして、その関係を自慢げに報道し、ついでに、中国と仲良くできない日本を見下していた筆頭メディアが、
何を隠そう、このZDFだったではないか。
10月9日付のコラムで、ドイツの中国報道はこれから変わっていくだろうという予測を書いたが、これほど早く、
しかもここまで手のひらを返したように激変するとは思わなかった(URLリンク(gendai.ismedia.jp))。
今日の同盟者は明日の同盟者であるとは限らない??? これはドイツ自身のこととも思うが、
しかし、このまじめくさった豹変ぶりには感服した。ドイツメディアは凄い!
■中国と英国の「歴史的合意」が実現
さて、前述の原発プロジェクトだが、10月21日、中国とイギリスの首脳は、イギリスにおける原発建設において、
建設費180億ポンド(約3.3兆円)のうちの3分の1を中国が出資することで合意した。建設と運用は中国とフランスが共同で行う。
イギリスは、もう20年以上も原発を作っておらず、技術の枯渇と資金不足という二重苦に苛まれており、
原発建設を資金調達も含めて外国に丸投げしたようだ。原発が完成した暁には、フランスと中国から電気を買う。
1基目の建設地は、イングランド南西部のヒンクリーポイントというところだ。
今回のイギリスと中国の商談はこれだけでなく、エネルギー大手のBP社との契約120億ポンド、
ロールスロイスとの14億ポンド、そして、豪華客船会社カーニバルとの26億ポンドなど盛りだくさん。
原発建設もこのヒンクリーポイントに加えて、東部のサイズウェル、南東部のブラッドウェルが続く。
しかも、ブラッドウェルにおいては、中国の国産ブランド「華龍1号(加圧水型軽水炉)」が採用され、
出資率も入れ替わって、フランスが3分の1、中国が3分の2となるという。
その「華龍1号」は、先進国への輸出はもちろん初めて。
それどころか、実はまだ中国でも運転が始まっていないというから、スリル満点だ。
しかし、キャメロン首相いわく、今回の契約は「歴史的合意」。それだけに、習近平国家主席のもてなされ方も凄かった。
エリザベス女王とともに王宮の馬車でロンドンの街を駆ったり、バッキンガム宮殿に泊まったり、さらにそこで、
ハイソサエティー170名を集めて大晩餐会が催されたり・・・。 >>2へ続く
URLリンク(gendai.ismedia.jp)