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★漫画の児童ポルノ禁止を日本に要請、国連報告者
2015年10月26日 20:34 発信地:東京/日本
【10月26日 AFP】国連(UN)の「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」に関する特別報告者、
マオド・ド・ブーアブキッキオ(Maud de Boer-Buquicchio)氏は26日、日本政府に対し、
子どもを「極度に」性的に描いた漫画を禁止するよう要請した。
先進7か国(G7)の中で唯一児童ポルノ所持を禁止していなかった日本では、昨年ようやく
子どものわいせつ写真や画像の「単純所持」禁止を盛り込んだ改正児童ポルノ禁止法が可決され、
今年7月に施行された。しかし、新法施行後も性的に挑発的なポーズをとった子どもを実写した
書籍やビデオはいまだ広く出回っている上、漫画の児童ポルノ描写は合法のままだ。
ブーアブキッキオ氏は、1週間の日本視察を終えた記者会見で「特に過激な児童ポルノ・コンテンツを
扱った漫画は、禁止すべきだ」と述べた。ただし、芸術的表現の自由と児童保護の必要性の間に
「適切なバランスを見いだす」ことの難しさは認めた。
改正児童ポルノ禁止法制定の際、漫画を含めるべきだとの声が上がった一方で、漫画家や言論の自由の
擁護派、出版社などからは、漫画を含めれば表現の自由が侵され、芸術に対する当局の恣意的判断を
許すことになるとして強い抵抗があった。ブーアブキッキオ氏は同法に「多くの抜け穴」がある点を
批判し、いわゆる「着エロ」は子どもたちを搾取するものだとして非難した。
改正児童ポルノ禁止法の下で依然合法とされるものには、ビキニなど露出度が高い格好をした半裸の
子どもの写真やイラストなどが含まれている。「着エロ」のDVDや写真集は今でも、秋葉原など東京の
店舗やインターネット上で入手できる。ブーアブキッキオ氏は、「こうしたものはすべて、明らかに
もうかる商売となっている。懸念されるのは、社会的に容認したり、寛容だったりする風潮がある
ことだ」と述べた。
URLリンク(www.afpbb.com)