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★反日暴走外交のツケ 韓国「通貨スワップ必要」 資金流出でドル枯渇懸念
2015.10.23
韓国の資金枯渇懸念は深刻なのか。通貨危機の際に外貨を融通し合う「通貨交換(スワップ)協定」
が新たに必要だと言い出したのだ。中国経済の失速や米国の利上げ観測のなか、朴槿恵(パク・クネ)
政権の失策で日本との通貨スワップを終了させてしまい、焦りの色を隠せない。
「多国間通貨スワップなどのセーフティーネットで金融危機を予防する必要がある」。
今月上旬、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議と並行して開かれた
国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会で韓国の崔●(=日の下に火)煥
(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政相はこんな声明を出した。
通貨スワップは、外貨不足に陥った際、自国通貨と交換で相手国から融通してもらう仕組み。
韓国は1997年のアジア通貨危機で資金が流出し、破綻状態に陥ったが、2008年の
リーマン・ショック後の資金流出危機の際、米国や日本との通貨スワップでドルを調達してしのいだ。
今回も米国の利上げをきっかけとする新興国からの資金流出が警戒されているが、韓国では
「金融危機当時と違って外貨準備が潤沢だ」という報道が多い。9月末時点の外貨準備高は
約3681億ドル(約44兆円)にのぼり、「世界7位」(中央日報)だと誇らしげだ。
それでも韓国当局の不安は消えないようだ。韓国経済新聞は「アベノミクスに伴う円安で
韓国の輸出が鈍化しており、株式や債券への投資資金、金融会社の融資などの流出幅が
前例のない大きさとなる可能性がある」として、「1年以内に満期が来る外債や、
外国人の株式投資資金を考慮すると、(外貨準備は)1000億ドル(約12兆円)
程度が不足しているものと思われる」とする専門家の分析を掲載した。
韓国が最大の通貨スワップ協定を結んでいるのが中国だが、調達できるのは人民元。
韓国の対外債務はドル建てが多く、短期的に大量のドル資金が必要となった際に
間に合うのか疑念も残る。
日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)による「チェンマイ・イニシアチブ」では
最大384億ドル(約4兆6000億円)の引き出し枠があるが、IMFの関与がない
場合の引き出しは最大30%にとどまる。また、別の国がドルを必要とする場合、
韓国は提供する立場になる。
ドルを調達できる貴重なスワップは、実は日本と結んでいたものだった。
日韓スワップは2011年に700億ドル(約8兆4000億円)の規模だったが、
朴政権の反日姿勢もあって、今年2月までに終了した。
週刊東洋経済元編集長の勝又壽良氏はこう指摘した。
「通貨危機は突発的に襲ってくるもので、外貨の支払い能力が手厚くなければ国際投機筋の
餌食にされる。中国経済が失速するなかで万全の態勢を取るべきなのに、外交的な暴走で
日本とのスワップを終了させてしまった。日本にとっては何の痛みもないが、韓国にとっては
取り返しのつかない打撃だろう」
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