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★レイプ事件11分に一件 人口10万人当たり23.5件
2015年10月14日
■被害届はわずか10％との見方も
ブラジル公共保安フォーラムにより収集された各州公安局の公式データによると、
ブラジルでは２０１４年中に少なくとも4万7646件のレイプ事件が起きていたことが明らかになっている。
９日付伯メディアが報じた。この数字は13年（5万1090件）に比べて約７％少ないが、
それでも、全国で平均11分に一件というペースでレイプ事件が起きている事を示している。
この数字には、ブラジルにおける性的同意年齢の下限である14歳に満たない子供達に
対するレイプ犯罪も含まれている。
データ上では13年から14年にかけてレイプ事件が減少したことになっているが、
同フォーラムのサミラ・ブエノ理事長は、当国では未通報のケースが非常に多いことから
実際に減少したのかどうか確認できないとしており、「世界で最も未通報率が高い犯罪と
なっているため、実際に減少したかどうかを評価することは困難だ」と述べている。
同フォーラムは、昨年１年間にブラジル国内で起きたレイプ事件の数は13万6000～47万6000件の
間だとみている。「全国犯罪被害調査」（National Crime Victimization Survey）のような
国際的調査に基く最も楽観的な見方では、レイプ事件の被害者達の35％が被害を通報している。
一方、応用経済調査院（Ｉｐｅａ）の調査「ブラジルでのレイプ─保健データによるレントゲン」
は、警察に届けられるケースはわずか10％のみにとどまると最も悲観的な見方を示している。
ブエノ氏によると、ブラジルにおいて未通報のケースが異常に多いという事は、レイプ事件の
発生率がブラジルを１５０％上回るとされているスウェーデンなど、他国と比較した際にさらに
顕著になる。ブラジルにおける人口10万人当たりのレイプ事件発生件数は23.５件となっている。
情報公開法に基づいて、各州の公安局への申請により入手した第９次ブラジル公安年鑑のデータ
によると、レイプ事件の発生率が最も高い州はロライマ州で、人口10万人当たりの件数は55.5件と
なっている。一方、最も低いのはエスピリト・サント州で、10万人当たりの発生件数は6.1件と
なっている。人口10万人当たりのレイプ発生件数が10件を下回っている州は、リオ・グランデ
・ド・ノルテ（8.7件）、ゴイアス（9.4件）、ミナス・ジェライス（7.1件）の３州。
ただし、エスピリト・サント、ミナス・ジェライス、そしてリオ、サンパウロの４州から成る
ブラジル南東部では13年から14年にかけて急激に増え、８７４件から１４７５件へ約70％増加した。
同年鑑によると、14年にはレイプ未遂事件が５０４２件報告されており、13年の４８９７件を上回った。
同フォーラムの要請によりダタフォーリャ（Ｄａｔａｆｏｌｈａ）によって行われた調査によると、
人口10万人以上の84都市では、市民の67％が性的暴行の犠牲者になる事を恐れているという。
男女別では、恐怖心を抱いているとした女性は全体の90％、男性は42％だった。
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