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★文科相 ユネスコ総会出席で調整
10月15日 17時38分
馳文部科学大臣は、来月、フランスで開かれるユネスコ＝国連教育科学文化機関の
総会に出席する方向で調整を進めていて、ユネスコが「南京事件」を巡る資料を
「記憶遺産」に登録したことについて、制度の改善を求める演説を行いたい考えです。
ユネスコは、先週、中国の申請した、旧日本軍が多くの中国人を殺害したなどとされる
「南京事件」を巡る資料を「記憶遺産」に登録し、政府・与党内からは「中立・公平では
ない」として、制度の改善を巡る意見などが出ています。
こうしたなか、馳文部科学大臣が、来月３日からフランス・パリで開かれる、ユネスコの総会に
出席する方向で調整を進めていることが分かりました。馳大臣は総会で演説を行い、
今回のユネスコの対応を巡って、日本と中国の意見が異なるなかで登録されたのは問題
だとして、公平性や透明性が確保されるよう制度の改善を求める日本の立場を表明したい考えです。
また、馳大臣はユネスコのボコバ事務局長と会談することも検討していて、国会の動向などを
見極めながら最終的に出席するかどうか判断することにしています。
■官房長官「ユネスコに改善を強く求める」
菅官房長官は、１５日午後の記者会見で「馳文部科学大臣のユネスコ総会への出張については、
現在検討中だ。今回のことを受けて、政府はユネスコに『記憶遺産』の登録事業の政治利用を
未然に防ぎ、公平性や透明性が確保されるような改善を強く求めるとともに、わが国としても
制度改善の実現のために力を尽くしていきたい」と述べました。
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