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★元朝日記者の植村氏、雇用打ち切りも
ニュースソクラ 10月9日(金)9時50分配信
■北星学園幹部が警備理由に、本人らに伝える
元日本軍慰安婦の記事を書いた元朝日新聞記者、植村隆氏(57)が非常勤講師を
務める北星学園大(札幌市)幹部が、次年度の雇用打ち切りもありうると、
同氏や関係者に伝えていたことが分かった。昨年から「解雇しないと爆破する」
などと脅迫が相次いでいた。最近になって、脅迫や抗議は減ったが、
教職員の疲弊と、警備費用のかかりすぎが理由だという。
昨年は「暴力は許さない」と世論の支持を受け、雇用継続しただけに、
北星を応援する市民からは「脅す側に植村さんを差し出すようなもの」
「1年でサヨナラでは、社会の批判を免れない」など厳しい声が上がる。
大学側は、学内外の意見を聞き結論を得る考えで、もし打ち切るなら、
説明責任を求められそうだ。
複数の関係者によると、田村信一学長が7月末と9月中旬に2回、植村氏と会談し、
「警備の負担が大きい。教職員の反対も強い」と学内情勢を述べ、このままでは
雇用打ち切りの可能性があると伝えた。植村氏は「まず、私が捏造記者では
ないことを学生、教職員に説明させてほしい」と述べ、雇用継続を望んだという。
同氏は1991年、各国の元慰安婦が名乗り出るきっかけになった韓国の元慰安婦、
金学順(キム・ハクスン)氏が調査団体に被害証言を始めたことを伝える記事を書き、
慰安婦問題否定派から「捏造」記者と批判されている。今年、プリンストン大など
全米6大学と、上智大、北海道大の国内2大学に招かれ、捏造批判に反論する講義
などをしたが、北星では一度も、公の場で説明できていない。
複数の大学幹部は9月、北星を支援する市民らとも会談し、雇用打ち切りの可能性に
言及した。市民側は「脅した側は1年越しで辞職に追い込んだと喜び、勝利宣言する
だろう」「昨年苦労して雇用を守り抜いた北星の評価が台無しになる」などと
伝えたという。植村氏は2012年から非常勤講師として、主に留学生を対象に
日本の社会文化を教えている。学生には「分かりやすく一番好きな授業」
(台湾人学生)などと好評だ。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
北星学園大に送りつけられた植村氏宛はがき
URLリンク(lpt.c.yimg.jp)
事件を振り返る。発端は、週刊文春が昨年1月末、「『慰安婦捏造』朝日新聞記者が
お嬢様女子大教授に」との見出しで、植村氏の神戸松蔭女子学院大の教授就任内定を
報じた記事。直後に同大に抗議が殺到し、転職はだめになった。「植村はどこだ」。
ネット上で「捜索」が始まった。北星が勤務先として知られると同5月から、
爆破予告の脅迫状が複数届き、解雇を求める電話・メールが殺到。朝日が慰安婦報道
検証記事を出した8月には、北星への抗議の電話・メールが月700件近くに達した。
これを受け、田村学長は同10月、雇用打ち切りの方針を発表した。だが、全国1000人
以上による「負けるな北星!の会(マケルナ会)」結成や、新聞労連、日本ペンクラブ
などの応援声明に続き、下村博文文科相が「暴力に負けないで」と発言。全国380人の
弁護士も脅迫犯を被疑者不詳の威力業務妨害容疑で札幌地検に刑事告発した。
学内でも少数ながら教職員、大学院生が「大学の自治侵害だ」と声を上げるにいたり、
大学は同12月、「言論弾圧は許されない、という社会的合意が広く形成され、
一定の抑止力になりつつある」(田村学長)として雇用継続に転じた。
北星と同様、爆破予告の脅迫状が届いた大阪の帝塚山学院大では、慰安婦報道に関わった
別の元朝日記者の教授が、脅迫状が届いたその日に辞めた。雇用を継続した北星は、
帝塚山、神戸松蔭と対照的で、国内外から「学問の自由を守った」と称賛された。
今年4月以降、抗議の電話・メールは月に数える程度に減り、大学幹部は「ほぼ収束した」
とみる。だが、警備費は本年度、3200万円と前年の倍に膨らんだ。危機管理コンサルタント
会社の指示で警備員を増やし、当初500万円だった防犯カメラの設置費を北海道警の
要請で1200万円に増額した。塀で囲まれた東京の大学と違い、北星のキャンパスは
自然公園に隣接し、広大。外部からの侵入を完全に防ぐのは難しい。