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★伊勢崎のペルー料理店で思ったナカダ容疑者の「孤独」
2015年9月23日11時35分 スポーツ報知
埼玉県熊谷市で６人の殺人に関与したとみられるペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン
容疑者（３０）の足取りを取材する中で、ナカダ容疑者の職場があった群馬県伊勢崎市周辺にある
ペルー人コミュニティーの大きさに驚いた。
伊勢崎市には２３８９人（８月３１日現在）のペルー人が居住。近隣の大泉町はブラジル人が多い町だが、
ペルー人も９１３人（同）。隣接する太田市には６１７人（同）住んでいる（数字は各自治体調べ）。
伊勢崎市にはペルー人を雇用する工場が多い。市内のパチンコの製造工場で働いているという
ペルー人もいる。伊勢崎駅の近く、南側のロータリーがある方を出て、１９１５年（大正４年）
製という市のシンボル、旧時報鐘楼を経て広瀬川を渡った住宅街にある「エル・ケーロ」を訪れてみた。
外観は普通の民家。扉を開けると陽気な音楽が流れ、ペルー人と思しき人たちが楽しげに
食事をしていた。店の女性に「ナカダ容疑者を知っていますか」と聞いてみたが、
無言で首を振るばかり。ほかにもペルー料理店は数軒あるが、ナカダ容疑者に覚えが
あるという店はなかった。
太田市の隣の大泉町にあるペルー料理店「カプリッチョ」のペルー人女性（４７）にも
事件のことを聞いてみたが、「ペルー人のイメージが悪くなる事件でとても悲しい」と辛そうに訴えられた。
ラテン音楽とスペイン語での楽しそうなおしゃべりの声を聞きながら考えた。
孤独な毎日を過ごしていたとみられるナカダ容疑者は、同国人のコミュニティーにも
居場所を見つけることができなかったのだろうか。
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