15/09/16 18:44:55.67
★中南米日系人支援議員連盟が設立 河村建夫衆議院議員を会長に
2015年9月15日 サンパウロ新聞
日本と日系人の「絆」形成が目的
【東京支社＝瀬頭明男】日本政府からの海外日系人への支援が減少する中、もっと日系人に
目を向ける必要があると７月14日、自民党の議員を中心に「中南米の日系人を支援する議員連盟」
（会長＝河村建夫衆議院議員）が設立された。同連盟は、中南米の日系人の活動を支援し、
日本と中南米の日系人との親睦、友好親善を深め、日本と日系人の強い絆を形成することが目的。
同連盟には連盟の設立趣旨に賛同した衆参合わせ51人の議員が入会した。
中南米に移住した日本移民は、移住先に確固たる基盤と地位を築き、日本人に対する絶大な信用を
築き上げてきた。しかし、その子孫である日系人は日本との絆が希薄になり、日本との交流も
十分とは言えなくなってきた。しかも、日本政府の日系人への支援は減少し、日系人の日本に
対する興味は低下するばかりだ。
こうした現状に危機感を覚えた日本国内の移住・日系人関係者が、「日系人は日本には宝である。
もっと関係を強化する必要がある」と議員たちに働きかけてきた。この要望に応え、日系人に
理解のある河村議員を中心に、日系人を応援する議員集団が結成されたことになる。
会長に就任した河村議員は、「日本は、現地で活動する日系人をもっと支援する必要がある。
日本語教育の充実、日本への招聘などで日本への理解を深めてもらい、意見を交換、要望などを
聞き、日系人との関係を緊密にしていきたい」と連盟設立の抱負を語った。
日本からの直行便が休止していることに対しても河村議員は、「現地在住の日本人、日系人の
要望でもあるし、再開を働きかけたい」とも語った。現在、全日空が直行便を運行する動きがあり、
ブラジルに支店を設ける動きも表面化している。
同議員によると、ポルトガル語圏を支援する議員連盟設立の動きもあるという。
こちらは谷垣禎一自民党幹事長を中心に進められている。設立されれば、日本とブラジル、
ポルトガル、モザンビークなどとの絆が強まることになる。
◆宮沢洋一幹事長（経産相）のコメント
「私の故郷である広島県からも多くの方が中南米に移住され、多くの困難を乗り越え現地に
確固たる基盤と地位を確立されました。時を経て、日本語教育をはじめ交流が減っている現状を
改善し、次世代にわたる絆を確かなものとするためにこの議員連盟を立ち上げることになりました。
まずは日系の方たちに対する政府からの支援の増加について働きかけていきたいと考えています」。
【中南米の日系人を支援する議員連盟の主な役員】
会長＝河村建夫元官房長官、副会長＝岸田文雄外務大臣、幹事長＝宮沢洋一経済産業大臣、
事務局長＝若林健太参議院自民党国会対策副委員長、顧問＝麻生太郎元首相、高村正彦自民党副総裁、
鳩山邦夫元文部大臣など。
URLﾘﾝｸ(saopauloshimbun.com)