15/09/06 15:56:15.65
★【難民欧州流入】「同胞から見捨てられる」…アラブ諸国、受け入れ消極姿勢に反感 湾岸諸国に負担求める声
2015.9.6 06:30
【カイロ=大内清】欧州にシリアなどからの移民や難民が流入している問題で、
サウジアラビアなど富裕な湾岸アラブ諸国が同じアラブ人である移民らの受け入れに
消極的だと批判する論調が域内外で高まっている。もともと閉鎖的なサウジなどは
移民受け入れが社会混乱につながることを危惧しているとみられるが、
今後はシリア内戦にも深く関与している湾岸諸国に応分の負担を求める声が強まる可能性がある。
「シリア難民の受け入れは湾岸諸国の義務だ」。インターネットの短文投稿サイト、
ツイッター上では最近、アラビア語でこんな訴えが拡散し続けている。
難民登録したシリア移民の数は現在、400万人を超え、その大半がトルコやヨルダン、
レバノンなど周辺国で支援物資に頼った生活を送っている。キャンプを出て自活を
始める者も多いが、十分な収入を得られるのはほんの一握りだ。
そんな中、サウジなどは外国人へのビザ(査証)発給が厳格で、有力なツテがなければ
就労も難しい。移民にまじってイスラム過激派が自国へ浸透することなどへの警戒もある。
その他のアラブ各国も、移民受け入れや生活保護に積極的とは言い難いのが実情だ。
このため、移民らは社会保障の充実した欧州を目指す流れが生まれている。
同時に、湾岸アラブ諸国の態度が移民らに、同胞から見捨てられているとの
反感を植え付けている側面も否定はできない。
一方、エジプトの大富豪、ナギーブ・サウィラス氏は今月、難民救済のためにギリシャや
イタリアの島を買い取る案を公表した。実現性は低いとみられるが、こんな議論にも、
厄介事はできるだけ抱え込みたくないアラブ側の本音が見え隠れしているといえそうだ。
URLリンク(www.sankei.com)