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★<世界文化遺産>韮山反射炉に落書き
毎日新聞 9月5日(土)16時56分配信
世界文化遺産に登録された韮山反射炉(静岡県伊豆の国市中)のレンガの一部に
落書きされていたことが5日、明らかになった。黒の油性のボールペンか
フェルトペンで書かれたとみられ、溶液で一部は消えたが、消せなかった部分もある。
伊豆の国市文化財課の公野克己・文化財係長は「落書きは文化財保護法違反で
罰せられることもある。二度と同じようなことをしないでほしい」と肩を落としている。
落書きがあったのは、反射炉で燃やす石炭の灰が落ちる「灰穴」の左右の
壁面2カ所で、築造当時の約160年前のレンガの表面。
ともに縦横約40センチの範囲に、全部で約20の名前らしい文字が書かれていた。
判読できないものが多いが、一つはハングル、残りは漢字という。
8月16日にボランティアガイドが見つけ、翌17日に市職員が現地で確認した。
県文化財保護課に口頭で連絡した上、24日に文化庁に史跡毀損(きそん)の
届け出をした。31日に東京文化財研究所の専門家が溶液で消そうとしたが
一部は消えなかった。
灰穴の手前には高さ約80センチの柵があるが、またいで入ることは可能。
ガイドは「前日まではなかった気がする」と話す一方、専門家は
「古いいたずら書きでレンガに染み込んだ可能性がある」と話しているといい、
いつ落書きされたか不明。市は改めて文化庁に報告し、対応を仰ぐ。【石川宏】
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