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「世界最大の犯罪組織」山口組の分裂危機に海外も注目 “出自のタブー”にも言及
更新日:2015年8月31日カテゴリー:社会
(中略)
◆「根源は韓国・朝鮮系vs被差別部落系の争い」と米メディア
フォーチュン誌のランキングでは、山口組は、2位のロシアン・マフィア『ブラトヴァ』
(収益85億ドル)を大きく引き離してトップに立っている。同誌は、「中国マフィアなどの
東アジアの犯罪グループは、多くは血縁関係で結ばれているが、ヤクザは“入念に作り上げ
られたヒエラルキー”で結ばれている。メンバーは一度加入すれば、全ての忠誠心を優先的に
ヤクザ社会に捧げなければならない」と記す。この「世界で最も中央集権化された組織運営」が、
群を抜いた収益を上げる鍵だとしている。
山口組の分裂は、この中央集権化されたピラミッドの一角が崩れることを意味する。
警察や政府が抗争の一般市民への影響を懸念すると同時に、組織弱体化の千載一遇の
チャンスと見るのはそのためだ。組側もそれを十分に認識していると見える。
山口組は1980年代にも分裂の危機を迎え、30人以上の死者を出す抗争に発展した。
その際には組員を呼び戻すために高額の“退職金”を用意するなどの“年金プラン”を導入し、
組員の離反を防いだという(『Daily Beast』)。今回も何らかの懐柔策が取られるかもしれない。
ただし、対立の根はもっと根深い所にあるようだ。『Daily Beast』は、国内メディアが
あまり触れない、ヤクザの出自に関する“タブー”に触れている。同メディアは、
日本のヤクザの多くは、帰化した韓国・朝鮮系(または在日韓国・朝鮮人)と、
かつての被差別部落出身者だと指摘する。そして、「山口組(山健組・関西派)には
被差別部落出身のメンバーが多く、『弘道会』は韓国(・朝鮮)系の割合が高い。
これが2つの派閥の緊張を作り出している」と記している。
(内村浩介)
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