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★ヘイト禁止法案、採決見送りへ 表現の自由で与野党に溝
二階堂友紀、相原亮2015年8月28日05時00分
特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチを禁じる
「人種差別撤廃施策推進法案」について、自民、公明の与党は
今国会での採決を見送る方針を固めた。与野党はヘイトスピーチを
問題視する姿勢では一致したが、「表現の自由」とどう両立させるかで
折り合えなかった。国際的にみて日本は関連法の整備が遅れており、
課題は先送りされた。
与党は27日、国会内で民主党など野党が出した推進法について
協議したが結論は出なかった。出席した自民党議員の一人は
「何がヘイトスピーチか、誰が認定するかが難しい」と語り、
今国会中は与野党合意できず、採決に至らないとの見通しを示した。
「ヘイトスピーチは許されない」との考えは自民、公明、民主、
維新の4党で19日に一致していた。しかし、憲法が保障する
「表現の自由」との兼ね合いを巡り、溝は埋まらなかった。
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人種差別撤廃をめぐる各国の法制度
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