【静岡】子にポルトガル語習得を望む日系ブラジル人「ブラジルへ帰るのは現実的ではない。子供の教育には夫婦で納得している」 [08/23]at NEWSPLUS
【静岡】子にポルトガル語習得を望む日系ブラジル人「ブラジルへ帰るのは現実的ではない。子供の教育には夫婦で納得している」 [08/23] - 暇つぶし2ch1:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/08/23 13:40:46.76
★在日日系社会の教育意識=エスコーラ・フジの場合=(1)=経済危機、震災越え継続第一外語は英語、第二に日語
2015年8月20日

ブラジル経済は大不況に突入しそうな雲行きの一方、日本は東京五輪に向けて人手不足
という状況の中で、今年3月の出入国管理統計でリーマンショック後初めて、日本へ
入国するブラジル人が出国者を上回った。デカセギブーム再来の兆しが生まれている。
そんな中、在日日系コミュニティ最大の問題は子弟の教育だ。同ショック後にブラジル人
学校は半減したと言われる中、生き残った学校の一つ「エスコーラ・フジ」で、教師や父兄、
支援者にその教育意識を尋ね、制度の現状について考えてみた。(静岡県発=秋山郁美通信員)

眼前に迫る雄大な富士山を、工場と煙突が遮ってしまう。どこか日本を集約したような
興味深い景色が静岡県富士市には広がる。ブラジル人学校「エスコーラ・フジ」はそんな
同市の中心街に位置する。

2000年8月に設立され、幼児から中学生まで36人の子供たちが伯国のカリキュラムで
学んでいる。校長は、三世のフクヤマ・ミサエ・マグダさん。ポ語の教師としても教壇に立ち、
自身の双子の息子たちは7年生に在籍している。校舎は3階建てのビル。設備や人員は最低限。
走り回れるグラウンドはない。1階は事務室と売店、集会スペース。2階と3階の部屋を仕切って、
幼児から中学3年生までと、日本語クラスを設置している。「部屋」とは言えないが、
それぞれ掲示物や作品で飾られていて、それらしい。

伯国教育省の認可を受けているほか、日本の各種学校としても認められている。
遠方から通う生徒が学割の定期券を使えるようにと、数年かけて静岡県知事に申請・認可されたのだ。
8年ほど前には生徒数は88人に上り、講師も15人ほどいたが、2008年の経済危機、
11年の震災の影響で生徒30人が帰国した。困難な状況ではあったが、たまにある日本の
小中学校からの転入や、父兄からの根強い要望もあり、月謝を少し上げるなどして経営を続けている。
日本社会とは、年に一度の地元の小学校の餅つき大会、高校や大学との交流会、
また警察の交通安全教室などを通じて、交流機会がある。

第一外国語として英語、第二外国語として日本語を学んでいる。日本語を教えるのは、
浄土真宗のお寺の跡継ぎという南荘摂(なんじょうおさむ)さん。副住職としての仕事の傍ら、
週に1度静岡市からやってくる。「ブラジル人向けのラジオのDJをしているときにスカウト
されました。日本語を教えた経験はなかったけれど、かれこれ10年になります」と穏やかに話す。
日本語の授業も学年ごとに行うため、「学習レベルがバラバラで、個別に対応しなくては
いけないのが大変」とのこと。高等部はないため、高校進学を希望する場合は、菊川市にある
ブラジル人学校まで通わなくてはならない。富士市からは一時間半以上かかり、学費や交通費も
上がるため、断念する生徒も多い。だが、直接ブラジルの高校へ進学したり、菊川のブラジル人
学校を経て伯国へ大学進学したりした例もあるという。(つづく)

URLリンク(www.nikkeyshimbun.jp)


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